今日は絵日記や工作や絵画などユニークな作品を意欲的に制作し続けている、作家の神山恭昭さんの「新作カフェ」へ出掛けました。その名の通り、神山さんご自身の新作作品ばかりを展示するというコンセプトの展覧会です。
お話によると、この新作カフェはシリーズ化するそうなのですが、開催する度に新しい作品をどんどん作り続けなければならないというわけですから、結構なプレッシャーを感じながらになるのではないかと思います。しかしそんなことなど気にする間もなく創作意欲が沸き上がっているのでしょうね。
それで、展覧会に合わせて、親交のあるアーティストを招いてのコラボレーションも行うのだそうです。今回は詩人の堀内統義さんによるポエトリーリーディングだったので、その時間に合わせて観覧したわけです。
堀内さんは、わたくしが世話役を務める「つぎの朗読会←」にも参加して下さったりする気さくな面もあるのですが、詩集を10冊以上も上梓されている、愛媛では知る人ぞ知る詩人の方であります。今日はご自分でも「現代詩オタク」だなんて言われていましたが、様々な詩人の方の作品を紹介がてら朗読して下さいました。そして後半はご自身の作品からいくつかピックアップしての朗読を。お話が長くなり当初の時間を延長して1時間20分の朗読会になったのですが、興味深い話が聞けたのであっという間に感じられました。
実はこの展覧会の会場である「スペース荒屋敷」はこの堀内さんが管理されている民家なのですが、車通りの多い石手川沿いの土手を、門をくぐって下りていけば、木々が茂って少し静かで、昔懐かしい雰囲気が残された不思議な空間になっています。この、近所の誰かの家みたいな風景が、神山さんの作品や堀内さんの詩の朗読と掛け合わされて、ゆったりとした心地いい空気を生み出していました。
今回の新作カフェは今日・明日の二日限りなので、もし興味がある方は、明日お出掛けになってみてはいかがでしょうか。料金は無料ですが、13時〜14時のポエトリーリーディングの時間のみ500円(飲み物+お菓子代)必要です。
わたくしより20歳以上も先輩方が、こうやって意欲的な創作活動をされているのを見て、わたくしもそろそろエンジンをかけないといけないなと思った次第であります。「つぎの朗読会←」も一回お休みを貰う事にしましたが、このまま終わらせてしまうのではなく新しい展開を考えなければとも思いました。こういうのを面白いと思えるうちに。同じように面白いと思う人達がいるうちに。
神山恭昭「新作カフェ」11:00〜16:00
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堀内統義「ポエトリーリーディング」13:00〜14:00
at スペース荒屋敷(松山市小栗1丁目2-54)
※河川敷沿いホテルニューポート西隣