昨日の夜遅くに友人から連絡があって、頼まれごとをすっかり忘れていたことに気づきました。と言っても、はっきりと引き受ける引き受けないの返事をしないまま日が経ってしまい音沙汰なくなってしまったので、向こうは向こうで別の人に頼むなりしたのかと勝手に思っていたわけなんですが。
予定で埋まらなかったら引き受けてもいいけど、引き受けたところでメリットないもんな、とぼんやり考えて即答しなかったその頼まれごとの内容は、その人が家庭の事情で急遽借りているマンションを引き払って実家暮らしに戻らなくなったので、不動産屋さんへの退去引渡しの時に同席してくれないか、ということでした。
その人曰く、敷金が返ってこないとか、部屋が傷んでいる部分の修繕費用をふっかけられたりというトラブルをよく耳にするし、特に自分が女性一人なのでなめられるかもしれないから男の人がその場にいると少しは安心なので、ということなんです。別に何も口喧嘩してくれとかいうわけではなく、ただそこに居るだけで違うはずだから、ということなんですが。
いやー、そんなこと関係ある?ないない。とわたくしは思ったのですけどね。でもまあご近所さんだったし、それくらいいいかと思って無下に断ることもできず、前夜の確認に「迎えに来てくれるならいいよ」と返事してしまったのでした。まあ引っ越しの理由がお身内の不幸だったので、なにかと淋しく不安であるのは理解できますから今回は(意味があるかはさておいて)力になってあげようかと考えた次第です。
そして今朝は早めに起きて約束の時間に迎えに来てもらい、最初で最後のその物件訪問をいたしました。もう既に荷物の運び出しは済ませていて、少量のゴミを処分すれば終わりという感じでした。結構急な引っ越し話だったので、本当は隅々まで掃除をしてから引渡したかったそうなんですが、どうせ部屋のクリーニングは業者さんが入ってするから(その費用をどれくらい借主の友人が払うかが大事なところですけど)と最小限にとどめていたようです。
敷金で賄えないのは判っているので、追加の出費がどこまで抑えられるか、と事前に聞いていて、何か派手にぶっ壊したのかなと思っていた部分は玄関を入ってすぐわかりました。
マンションなので和風建築の三和土に相当するような土間の部分を、逆に内部の床の高さを上げることで作っているわけなんですが、その上げた部分の床板が割れて穴が空いていました。踏み抜いてしまったんだそうです。
こっ、これは…と身構えてしまったのですが、管理会社の方もおっ!と声を上げつつも説明して下さって少し安心しました。どうやらこの物件の建物、この床の構造上ある程度こうなることが予想できる原因があるらしいのです。なので表に見える床板がたわんで弱くなることに関しては修繕費を請求することはないであろう。ただし穴が開くまでとなると、なぜもっと早い段階で管理会社に知らせなかったのだ、という部分の問題が出てくるので、幾らかの割合は借主の責任という話になるかもしれません、とのこと。
まあこのチェックしに来られた管理会社の方がそういった請求の決定をするわけではないので断言はできませんが〜とおっしゃっていて、まあそれはそうなんですけども、そんな想像していたような悪質なこともなく、割と良心的に処理してくれそうなので安心しました。まあそれが、そこにわたくしがいたからなのかどうか判りませんが、多分関係なかったんじゃないかなあ。
あとは非喫煙者であるとか、壁の傷は無いとか、そういうことをチェックされて意外とあっさり終わりました。で、ゴミを運び出してあっけなくサヨナラです。窓からの眺めに一目惚れして即決したという友人も、話を聞くとそれだけでは済まない厄介ごとも転がり込んだこの部屋での生活だったということでした。隣人トラブルとかも。こればっかりは住んでみないとわからないですもんねぇ。
無意味なような付き添いでしたが、振り返るとむしろ勉強になったこともあったかなと思いました。実は弊社事務所は不動産屋さんの仲介無しで大家さんと直契約だったもので、退去の時も今回のようなことは無いんですけど、もしかしたら大きな事務所らしい事務所を借りるようになることも将来あるかもしれないので、今日の経験もいつか役立つ日が来るかもしれません。