1月14日の記事の続きというか、あれは今日書くことの前振りだったんですけどね。昨日、仕事帰りにiPhoneで、これまで不具合でずっと聴けなかったアルバムがちゃんと聴けるようになっていたので聴いて、あの続きというか本来書きたかったことを書かなければと思い出したのでした。
どうにかMac内のiTunesライブラリからiCloudミュージックライブラリへのアップロードが完了したようで、じゃあさらに外でも聴きたいCDをMacに読み込んでおこうと、先の土日は久々に懐かしいCDの山を見返していたんですよ。そうしたらこんなものが出てきました（この写真で俺も持ってる！と判った人がいたら最高なんだけど）。
30代くらい以上の方なら、あーこれCDを入れて持ち運ぶやつじゃん、と分かるかもしれませんね。そうです、CDのキャリングケースではあるのです。えらく派手なケースだなーと思われたかもしれませんね。しかし、これを付いてた帯とともに元々入っていた袋へ戻してみますと、えっ?!と驚かれる方もいるんじゃないでしょうか。
これの正体は、1990年代後半から2003年にかけて活躍していたpre-school（プリスクール）というバンドが2001年に出したベストアルバム初回限定盤のパッケージなんです。
初回特典でキャリングケースが付いてきた、というのではなく、このキャリングケース自体が初回盤のパッケージになっていたというのがすごい発想だなあと思ったのですよ。
アルバム自体もこの初回盤だけはベスト盤＋ライヴ盤の２枚組仕様。通常盤の方はごく普通のプラスチックケース入りでベスト盤のみの１枚もの、なのですが収録曲は幾つか違っていて、マニアなら両方買わざるを得ないという鬼仕様になっていました。あ、もちろん両方持ってます。
そしてこちらの２枚組初回盤。マジックテープをベリベリっとはがすと、こんな風にDisc 1が入っています。内側には不織布も貼られて傷めにくい親切設計。裏面にも歌詞カードなどを入れられるポケットがあります（次の写真を見れば分かるかも）。
このベスト盤自体の歌詞カード類は反対側の本体内面のスリットに差し込まれております。虹色のカラフルな冊子が歌詞カードかと思いきや、手前に折りたたんでいるほうでした。
こんな感じで。あんまりこう、折りたたんでるタイプの歌詞カードって破れたりするから好きじゃないんですけどね。
しかもこれ、裏面には日本語訳があるのでどうしても開いて表裏ひっくり返して読まなきゃならないのでちょっと面倒です。pre-schoolは日本のバンドなんですけど、歌詞はほとんどが英語詞でした。初期の頃ってその訳詞さえ付けられていなかったので、このベスト盤の訳詞は貴重でした。
じゃあカラフルな冊子の内容は何か？っていうと、ベスト盤ならではで、今まで出したシングルやアルバムのジャケットデザインをまとめたブックレット。この左ページのYou Say Go I Goなんかは紙袋のパッケージだったんだよなあ。シングルも集めておけばよかったと後悔しきりの、ぐぬぬ感満載ブックレットです。
さらにこんなのも入っていました。Tシャツ通販のお知らせです。pre-schoolはツアーグッズとかいう以上にバンドオリジナルのTシャツを多種リリースしていて、こうしてCD出す度に新作買いなよって誘惑されるのでした。このジャケットデザインやTシャツは河原光さんのTLGFが手がけていて、だからまあ格好良すぎるわけなんですけど。
そしてもうひとつ同封されていたのがこれ。文字が書かれたシールなんですが、よく読むと、このベスト盤までにリリースされたアルバム５枚と、この初回限定版２枚組と通常盤で合計８枚のタイトルが書かれている８枚のシールになっているんですよ。そしてこのキャリングケースのポケットを数えてみると、既に入っている２枚組の場所も含めて全部で８ポケット。
要するに、このケースにpre-schoolのアルバム全部入れられるよ！というメッセージ。すごい、よくこういうところまで考えつくなあ。そして、だから当然、通常盤仕様のベスト盤も買いなさいよ、というメッセージでもあるのが笑えますね。
この初回盤もビニール製ですしいつかは朽ちてしまうんだろうけど、貴重なものとして大事にとっておこうと思います。ま、音源だけはMacとiCloudに保存していつでも気軽に聴けるようにしたので、このまま博物館にでも寄贈した方がいいのかな（笑）。
それで、昨日の帰り道で音源を聴き直してみてですね、この初回盤でしか聴けないライヴ盤の勢いの良さ、迫力、熱さに改めてやられてしまったんですよ。くわー、pre-schoolこんなに格好良かったんだー！って改めて興奮しました。こんないいバンドが解散してしまったのは本当にもったいないなあ。
とか書いても格好良さは伝わらないと思うのでYouTubeの動画でも貼り付けておいた方がいいよね、うん。
pre-schoolのことについてなら三日三晩語り明かせると思うので、またの機会に。今日はここまで。