あんなに夏のような暑さが続いていたのに、今日は涼しいを超えて寒いです。もう長袖は要らないかなと思っていたくらいなのに、その長袖シャツを一枚羽織ってもまだ肌寒く感じるとは。
今朝も目覚ましアラームとかではなく、体が冷えてその冷たさで目が覚めた感じでした。このところ疲れも貯まって全然抜けないので、今日は午後からの仕事の前に、温泉に浸かってからの出勤という優雅な試みも行ってみたのです。しかしそれでも仕事をしているうちにせっかく温まった体が冷えきってしまいましたね。
まあ、そういう体の不調が、急に下がった気温だけでなく、他にもいろんな要因から引き起こされているのは解っているのです。正直言うと、何もかも投げ出して丸二日くらいぐうたらしたい心境なんです。
まあでも、そこはもうちょっと辛抱して、とりあえず体調のバランスをとる為にいろいろ常備しているもので乗り切りましょうかということで、今宵もやります「せんねん灸」。
実はわたくし20代半ばの頃からせんねん灸の大ファンでして、最初は人のすすめを笑いのネタのつもりで実践していたのですが、これが意外と効果があってなんか気に入ってしまい、今じゃ数年おきにパッケージの人形マークを年末年始の2倍キャンペーンの時に送って一箱もらったりしています。スタンダードなもぐさの「伊吹」では熱さが物足りないので、強めのニンニク灸「近江」を愛用しているくらいです。
せんねん灸は、台座のシールをはがしてツボの上に貼り付け、突起状のもぐさ部分に火をつけてツボを温める仕組みです。燃えている部分が直に肌と触れることはないので、通常だと火傷になったりすることはありません。煙は出ますしもぐさの独特な匂いもしますが、穏やかに心地よくツボを温めてくれ、それが体の不調を改善してくれるわけです。
で、ツボってどこよ?どこにどういうふうに据えるといいわけ?という疑問が、未知の方には浮かび上がると思いますが、それはもう、それぞれの症状に合った場所を同封のパンフレットなどを参考に探せば良いのです。わたくしも素人でありながら、こういうのを長くやっていると、なんとなくツボの場所なんかは指で肌を触っているとわかるようになってきました。
ただ、残念なのは独り者だとちゃんとお灸が据えられるツボが限られるわけなんですよ。背中とか、肩でも自分ひとりではやりにくいものです。
そこで特に肩凝りに悩まされているわたくしがいつもやってる、自分ひとりで簡単に据えられ、なおかつ効果的なツボをご紹介しましょう。
まずはここ。手の甲の、親指と人差し指の骨が交わる谷間のところ。その名も「合谷」です。肩凝りがひどくなるとここがガチガチに固くなりますね。肩が凝りすぎて頭痛がしたり奥歯が痛んだりなんて時は迷わずここにお灸しちゃいましょう。
次に肘の曲がるところですね。「曲池」と呼ばれるツボです。判りにくければ、手のひらを上にして前に伸ばし、肘の関節の曲がるところ、ここの丁度体の外側の点です。ここも肩凝りのツボとして効果があるところなのです。
そしてもうひとつ、先ほどの「曲池」から指先のほうへ、指4本分くらい手の甲側へ斜めに下がったところの「手三里」にも据えます。ここは手のだるさに効くので、たとえばパソコン作業を長時間やった時などにはお薦めです。
これらを左右対称に行いますと、凝り固まった体が少し楽になりますよ。そして、お灸はどうしても嫌だという方や、さすがに職場ではちょっとという場合は、これらのツボを指で優しく揉み解すだけでも違いますよ。お試し下さい。