昨日の出来事で、もうひとつBlogに書いておきたいことがあったのですが、あまりにも長くなるので切り離して今日の記事にしておきました。昨日はネットショッピングで注文した商品が届く予定の日でした。仕事で使う道具のメンテナンスに使うものを頼んで、事務所に届くように住所を入力して、クレジットカードで決済していました。
通常ならば同じ四国内なので午前中にでも配達されそうな感じだったのですが結局来ず、午後からは得意先事務所へ出掛けたので事務所は留守にしていました。仕事を終えて夕方戻ると、おそらく不在票があるだろうから、と思っていたのですが、それも無かったので不審に思いました。お店からは一昨日出荷したという案内のメールがありましたので、記載されている追跡番号で検索したのですが、どうやらその番号の記載が一ケタ抜けているようで正しく処理されませんでした。
仕方が無いので、そのお店に電話して事情を話し、追跡番号を尋ねることにしました。そうしたらとんでもない間違いが発覚したのです。
なんとそのお店の方がうっかり間違って、お届け先の事務所住所ではなく、クレジットカードの請求先に登録している自宅の住所のほうを見て、そちらを送り状に書いてしまったとのことでした。そりゃあ待ってても事務所の郵便受けに不在通知書は入らないわけです。
夕方事務所で不在票を見て再配達してもらい、今夜それでメンテナンスするというつもりだったのに、これから一度家に戻り再配達を待つか集配局まで取りに行ってまた事務所へ戻ってそれからメンテナンスを、とか考えると気が遠くなりそうでした。電話で平謝りされたとは言え、そんなうっかりミスをされてこんな面倒臭いことになるなんてと思うと、そのお店への怒りがふつふつと沸いてきました。
結局、最も早く受け取る為に、集配局まで引き取りに行くことにしましたが、その道中ずっと、通販にありがちなお店のレビューには事実と怒りをありのまま書き記して低い評価点を捧げよう、とか、そもそもこれはお店だけの問題ではなく、元締めの通販サイトにも原因があるのではないか?何故なら通販サイトが決済代行をしているのに届け先でない請求先住所という不必要な個人情報までお店に提供しているのが問題を引き起こしたのでは?、とか色々なネガティブ案件を考えていました。荷物を受け取って開封するまでは。
外装を開けてみて、商品の他に白い封筒が入っているのが目に留まりました。中はどうせ納品書だろうなと思ったのですが、手に取ってまず驚いたのが、封蝋と印璽を使って封緘していたことです。納品書にこんな高級感を出す演出をしなくても、と思いながら中身を確認しました。
そうしたら、予想通りの納品書。の他に、肉筆のメッセージカードが入っていました。お買い上げのお礼と気遣い。それを心のこもった丁寧な文章で綴って下さっていました。尤もこれを書かれた時には、届け先を間違っているなんてことは想像もされていなかったと思いますが。
さらにそのメッセージカードの他に、その商品の使って正しくメンテナンスする方法を解説した簡単なマニュアルも添えて下さっていました。肝心の商品も、一つは瓶に入っているため当然としても、その他全てもきちんとエアキャップでくるんで梱包して下さっていました。そういう細部からも、本来はきちんとした対応をなさっているお店なんだろうなということが伝わってきました。1個が数百円のメンテナンス商品を3点しか買っていないのに、ですよ。
もしこれが、雑に商品と納品書を放り込んだ箱だけが届けられたのだったら、ろくでもないお店を引き当ててしまったな、としばらくムシャクシャして、時間が経って気が済んだら、もう2度とこの店で買わなければいいかと思って終わらせたと思います。しかし、こういう気配りが添えられていることで怒りの気持ちがスーッと退いていくのを実感しました。何と言うか、「たかだか通販の客」と軽く扱われているのではなくて、店頭で対面しているのと同等に、大切に接客されているんだなと。
人によっては、また考え方によっては、そんな肉筆の手紙なんてまどろっこしいモノ同梱されても鬱陶しいし、通販なんて素早く淡々と自販機のように商品を届けてくれればいいんだよ、という意見も有ると思います。実際わたくしもそう感じることだってあります。でも今回のわたくしに対しての接客として、このお店は完璧なものを用意して下さっていたんじゃないかと思えました。
そうしたら、「まあ誰にだってうっかりミスはあるよな。ちょっと運が悪かったけど、間違った配送先が行き来できるくらいの距離で良かったよね、東京と大阪みたいな事じゃなくて」というような気持ちで終わらせたのでいいんじゃない?と考えられるようになりました。
ネット上では忘れがちですが、やっぱり人対人の関係ですからね。どこかでまた縁があるかもしれないので、あんまり必要以上にカリカリせず大らかにいきたいと思います。そして自分も同じようなミスをしないように気をつけようっと。