夏休みとは言え、子供さんの学校は休みでも親御さんはお盆休みも終わって通常の金曜日として出勤されている方も多いのでしょうね。やはり動員数は下がって本日は今のところ期間中最低記録になりました、がそんなのは織り込み済み。
現場にPC持ち込んで在庫置き場にスペースを作り、滞っていた事務仕事をきっちり済ますところまでやってしまいましたよ。こういう日も必要なんです。そのお陰で忙しくなりそうな週末対策もバッチリです。
さて。そんな風に疲れも軽微、心構えもOKというこんな日なので、もしかしたらラストチャンスかと思い、先日のリベンジのため今夜も再び電車に乗ることにしました。目指すは一昨日振られた例の店です。
電車に乗って数分で倉敷駅に到着。そこから美観地区の方角へと数分歩いて行きます。すると何やら妙に心惹かれる赤い壁と看板が出現。一昨日は点いていなかった店内や看板のライトも灯っており、テンションもぐわーっと上がります。
赤い壁にメニュー黒板や木箱という王道のオシャレ路線と、ひょっとこなのかタコなのかよくわからないキャラクターや昭和の電飾みたいな酒場という文字の看板のユーモラス路線のブレンド加減が個人的にものすごくツボで、4年前に偶然前を通った際に、絶対ここで飲まなあかん!と吸い込まれるように入ったこの「イタリアバール ポルポイチロク」というお店。念願叶ってようやく再訪です。
1階はカウンター席が10席あるかないかくらいの少し狭いスペースなのですが、独り飲みには居心地のいい空間です。早めの時間ですが既に先客もいらっしゃって、くつろいだ雰囲気で独り飲みされていました。
ちなみに前回も今回も独りなので実際に見てはいませんが、2階と3階はテーブル席なのでグループでの飲み会ももちろんOK。人気店のようで、この日も上の階は予約が何件も入っていたようでした。
それではわたくしも独り、1階の席についてメニューを眺めました。ビールはバスペールエールがあったので、一杯目はそちらを注文しました。ああ、こういうのが飲みたかった!
それからお通しですと持って来て下さったのが、パスタフリット。おおお、なんだかゴージャス。
(パスタフリットという名称がわからなかったので「パスタを揚げたやつ」で検索しました)
ぽりぽり齧りながらペールエールでゆったりと。この上ない至福であります。そして、注文した名物メニューの前菜10種盛りが登場するのを待ちます。と言っても尋ねてみたら予想通り2人前以上はあるそうなので半分の5種盛りで作ってもらうことにしました。
そして運ばれて来たのがこちら。ああ、丁度スモークサーモンとか鴨とか食べたい気分だったので嬉しい組み合わせだな。
少しづつつまみながらビールもちびちびと。心地よい気分にはなって来たのですが、しかし。
ん?
なんか違う。(またかよ)
まあいいか。
いや、よくない。
…これ、この前のPIZZAドコロNOLAさんと同じパターンでは?と思いながらお店の様子をキョロキョロと観察してみました。厨房の中心で忙しそうに料理を作っている方が雰囲気的に店長っぽいけど、前の時にいた店長さんとは間違いなく別人だよなあ。今日はお休みなんかな。あっ、食品衛生責任者のプレートのところ、名前を書き直している痕跡がある、ということは、そういうことか。
2杯目は赤ワインをいこうかなあとも考えていたんですが、19時も過ぎてお客さんが次々に入ってきて(そういえば金曜の夜ですもんね)カウンター席も混雑してきたので、少し飲み足りない気もしましたが今回はこれで退散することにしました。
お会計の時に大学生風の店員さんに、店長さんのことについて尋ねたら、今の店長はあの方で、以前店長だった方は別のお店へ異動されたのだということでした。やっぱりそうだったのか。
ええ、実を言うと、その前任の店長さんと、カウンター越しに話をしながら飲んだのが印象的だったのでまた同じように飲みたい、と言うのがごくごく個人的な、ポルポイチロク再訪におけるミッションだったのです。
お酒もつまみも美味しかったし、いい気分で飲めた。相変わらず良いお店だなあと思いましたよ。おすすめもしたいお店です。
けど、ないものねだりであるけれど、前任の店長さんがいなくなったということが自分には物足りなさを感じてしまったんですよね。なので店員さんに尋ねましたよ、前の店長さんは今どうされてるのかって。
「えーと、倉敷じゃなくて岡山市内にあるうちの会社の系列店の、ポルポに居たりポルポ2に居たり、日によって色々みたいですよ」
辞められたんじゃなくて異動かぁ、でも倉敷じゃないのかー。
と、気になってお店の場所を検索してみました。言われた2つのお店とも、岡山駅から歩いてすぐの場所にあるようです。まだ早い時間だし、4駅乗れば岡山駅だし、行ってみる価値はあるかも、いやいや、そこまですることもあるまい、無駄足かもしれないし。そんな脳内会議をしながら倉敷駅へ戻って、ホテルのある隣の駅へ向かう路線のホームへ向かうと、間も無く発車のアナウンスが。小走りで乗り込んだ列車は、快速列車でした。
隣の駅はすっ飛ばして、次の停車駅は岡山。
おおー、安っぽいドラマかよ。ならば導かれるままにハシゴ酒じゃ。
つづく。