なぜこのタイミングで?と問われると答えに困るのですが、簡単に言うならつい出来心で、MacBookのOSをMac OS X El capitanからMacOS Sierraへとアップグレードしました。全く何故今なんだよ。
得意先のPCを買い換えて、メイン機がWindows 7から10に変わるから(しかしまだ購入した新マシンには触っておりません)というのもあってでしょうか。じゃあこっちも新しいのにしておこうかな、と無意識に思ったのかもしれません。本当に何の前触れもなく、「Sierraにアップグレードする」というボタンをクリックして、あー時間かかりそうだな、じゃあ寝るか、という感じでやってしまいました。
朝になって、スリープ解除してみたら、Apple IDを入力してどうのこうのという表示が出ていたので、IDとパスワードを入力して手順に従っていたら、いわゆる2段階認証というものの登録を要求されたので、面倒だなと思ってチェックボックスを外して不要としてみたのですが、Sierraではこの2段階認証を行わないと使用できないアプリもあるという強い口調の警告が出たので、渋々登録することにしました。
何故乗り気でなかったかというと、2段階認証って大抵は携帯電話番号のSMSを使って行う仕組みなんですが、わたくしが携帯電話番号として様々な所に登録する番号はPHSのものでして、その機種も古いものなのでSMSを受け付けないという問題があるんです。そう、SMSではなくいわゆるPメールDX対応なのですよ。
そして現在使っているiPhoneはUQ mobileのSIMカードを入れているわけですが、こちらには別の090番号が割り当てられています。なのですが契約プランの関係で発信はできません。しかしSMSの受信だけなら出来るので、以前あるサイトでどうしても2段階認証が必要な時利用しましたが、やはりそれだと後から問題が出てきそうなので極力使いたくありません。
そういう面倒臭い事情もあって(これそろそろ一般的な使い方に揃えたいと思います)2段階認証を拒否しようとしていたんですが、Apple IDの場合はSMSが駄目でも音声通話での認証も可能だったのでどうにかクリアできました。
そして予想していたより時間がかかったSierraへのアップグレードは何とか成功して、新生MacBook Proとなったわけなんですが、えーと、ぱっと見はほとんど変わりありませんでした。すぐわかる大きな違いはというと。
音声認識アシスタントのSiriがいる
ということですね。メニューバーとDOCKにSiriアイコンが追加されて、iPhoneやiPadでもお馴染みのようにSiriがいろんなことを助けてくれます。
しかし。iOS端末のように、Hey Siriと話しかけると自動で起動するという機能はまだ搭載されていないようです。アイコンをクリックして話しかけてくださいと使い方に書かれているのですが、その1クリックが面倒なんですよね、既にHey Siri機能に使い慣れていると。
それと、これはきちんとスピードテストもしていないのであくまでも体感での話なのですが、これまでやたらとモタモタしていたSafariの動作が速くなりました。読み込みができずに虹色くるくるが回ったままということも最近よく起きていたので、これは嬉しい改善でした。
そして今の所不具合らしき不具合も起こっていません。事前に検索した時には、Adobe 製の一部のアプリが使用できなくなるという不具合があるというblog記事をいくつか見かけましたが、もうその辺は修正されているのでしょうかね。どのみちAdobe製品は持っていないので自分には関係ないのですけど、OSの不具合なんて無いに越したことありませんから。
大きな変化がないということはMacOSも円熟期に入ったということなんでしょうね。驚きの新機能も楽しみですが安定性が増すというのがOSにとっては強みだと思いますので、アップグレードできるのにためらっている方は、思い切ってやってみるといいですよ。いまいち気に入らなければTime Machineで元に戻すこともできますしね。