いつまでも当たり前にあると思っていたUstreamが知らん間に終了してたらしいと聞いた

今日ニュースになっていたのでようやく知ったのですが、ライブ動画配信の先駆けだったUstreamが先月末でひっそりと終了していたのだそうです。もう最近はすっかり利用しなくなっていたのですが、思いがけない知らせに寂しいような残念な気持ちになりました。

終了していた、と言っても動画を配信するという仕組み自体はそのまま存在して、名前がIBM Cloud Videoに変わってしまうのだそうです。サービス自体も大きくは変わらないということのようですが、有料会員制や法人向けに力を入れて様変わりしそうな様子は伺えます。

今でこそYouTubeやニコニコ動画での生放送が普及してリアルタイムで今その場で起こっていることを生配信することなんて簡単に出来るようになっていますが、2007年にUstreamが登場するまでは誰もが気軽に出来るようなことではありませんでした。というか、そんな時代が到来してからまだ10年なんですね。

スマートフォンが登場してどこでも気軽に情報が得られるようになり、Twitterが登場してどこでも誰でも情報を簡単に発信できるようになり、それだけでも昭和の人にはかなり驚きの文明なのですが、Ustreamの登場で誰でも世界に向けて生中継出来るような時代になったというのは当時本当に驚いたものです。だってテレビ電話すらさほど普及していないのに、テレビ放送がやれちゃうようなものですよ。スマートフォンが手のひらの中のテレビ局になるんですよ。もう、ついていけませんでした。

自分で実際に発信をするということは結局しませんでしたが、それでも携帯電話会社の新製品発表会をUstreamで見たり、遠くの町の花火大会を見たり、なんてこともありましたね。他にもコンサートの生中継に利用されたり震災の時には情報提供ツールとしても活用されたのだそうですよ。

そんな有能なツールであったUstreamが、それならなぜ終了してしまうのかというと、昨年1月にIBMが買収したため。そして自社サービスの中に組み込むため、なのですが、でもやっぱりそれ以前に、わたくしと同じように使わなくなったという人が増えたからじゃないかと思います。YouTubeやニコ生ならやってる人いますもんね。Twitterと連動させるならツイキャスだってあるし、TwitterもPeriscopeって別のアプリを出しているし。ちょっとした動画ならInstagramなんかでも配信対応できるようになりましたし。まあそういう、ライバルが増えて負けたということなんでしょうね。

当たり前に存在するようになって、ずっとそこにあり続けるものだと思っていたものが、思いもよらず突然終了するというのはいつでも切ないものですけど、やっぱり存在し続けて欲しいと思うなら利用しなくちゃだめなんですよね。そして少しでも収益を上げる方向に動かさないと。

とはいえ一説にはインターネットサービスの寿命って大体10年くらいらしいという話も耳にしました。TwitterなりFacebookなり、こういうことを思う日もいつか来るのでしょう。そしてその分また新しいサービスが始まったりもするんでしょうね。

で、このblogは10年もつの?(オチがないので仕方なくこう書いてみた)

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