1ヶ月ほどの間を空けて書き上げたマイカップヌードルファクトリーについての昨日の記事。前回のと合わせてこれでカップヌードルミュージアムについては書くこと全部書いたよなあ、と思って両方を読み返してみたら、肝心な部分が抜けているじゃないですか。
せっかくなんで、あとちょっとだけ補足です。じゃあ最初にお見せしたい写真は、出入り口の上に乗っかっていた巨大なカップヌードルのパッケージ。白を基調にしていますが、ちょっと歪んでいるようにも思えて。
でも裏側の成分表示のところなんかも実に細かく作られているのです。奇妙なオブジェだなあと思いましたが、これ何だと思いますか?
実はこれは京都造形芸術大学の学生さんが授業で作った「カップヌードルねぶた」なんだそうです。ああ、なるほど、和紙なんですね。なかなかの力作です。混雑していると見逃してしまうかもしれないので、入館したら振り返ってみて下さいませ。
ところで、このカップヌードルミュージアムという施設は単にカップヌードルという商品を紹介するためのものではなく、チキンラーメンやカップヌードルを発明した安藤百福さんのクリエイティブシンキング(=創造的思考)を体感する施設でもあります。
安藤百福ヒストリーをわかりやすく解説するCGアニメのミニシアターがあったり、壁面に巨大な年表があったり、チキンラーメンが誕生した研究小屋の復元展示があったりします。
そういうものを通して、クリエイティブシンキングを身につけるにはどういう視点を持てばいいかということを教えてくれるわけなのですが、要点としてはこの壁面のイラストが語っている6つの要素なのかと思います。
- まだ無いものを見つける
- なんでもヒントにする
- アイデアを育てる
- タテ・ヨコ・ナナメから見る
- 常識にとらわれない
- あきらめない
この6つのうちの5までは鋭いひらめきの才能が多少必要なのかもしれませんが、そういうのも習慣づけて育むことはできるかもしれません。けどやっぱりもっとも重要なのは、もし才能が乏しくても出来る6番の「あきらめない」ことなんだろうなあと思いました。なんせチキンラーメンを発明された時に安藤さんは48歳、カップヌードルを発明された時は61歳、そして宇宙食ラーメンの開発をされた時は95歳という、ものすごい執念の持ち主だったのですから。
45にもなって、まだなーんも生み出せていない自分もまだまだ頑張りさえすれば何かは偉業が達成させられそうな、そんな勇気を与えられるミュージアムでありました。いやあ、安藤さんすごい。小さなお子さんの知育の場としても訪ねられるのをお勧めしたいし、ちょっと挫けそうになった大人へのパワースポット的にもお勧めしたいなあと思うのでした。買うか?年間パスポート。