こんばんは、不用品を処分するのが大好きな謎の外国人、ダン・シャーリーです。皆さん、断捨離してますかー？というようなどうでもいい書き出しで今日はスタートしてみました。あ、もちろんわたくしダン・シャーリーではございませんで合同会社ジッチュウハックの代表社員です。

コレクター気質だったり、迷ったらとりあえず買っちゃおうというような方針だったりで、自室にも事務所にも物が溢れかえる有様です。そのくせ一度手にしたものは勿体なくてなかなか手放せないので厄介なのですが、物の大小によらず差し支えないものは手放していきたいと考える所存です。でないと新しいものを手に入れられなくなりますからね。

などと勿体ぶったような言い方をしておりますが、今日はとあるものの解約手続きしました。これです、このキーホルダー。

うわ、ちっちゃ。この黒いの、全長4cmくらい。全然邪魔にならないじゃないか。これを処分したからって何がどう変わるんだ。いや、本当に物理的にはどうってことないんですけど、気分的にはね。

このキーホルダーは何かというと、スピードパスと言うもので、エッソ・モービル・ゼネラルのセルフ式ガソリンスタンドで利用出来る、いわゆるポストペイ型電子マネーの先駆けだったものです。

この小さな黒い筒状のプラスチックの中には非接触式のICチップが入っていて、あらかじめ登録しておいたクレジットカードのデータと紐付けされていて、利用出来るガソリンスタンドでの給油時に、これを読み取り部にタッチすればガソリン代はクレジットカードからの引き落としになり、現金不要で給油できるのです。

実家から少し離れた、激安で名の知れていたガソリンスタンドで給油をしていた時に、お店の方に勧められて作ったのでした。いつも現金じゃなくクレジットカードで給油しているんなら、これを作ってバイクのキーに付けておけば、いちいち財布からカードを出さなくてもサッと給油できて便利ですよと言われ、特別に費用もかからないのなら試しに作ってみようかなと申し込んだのが始まりです。

ショッピングセンターなどと違って、現金要らずだからついつい買いすぎるなんてことも、ガソリンスタンド専用だから有り得ないわけで、本当にセルフスタンドでの給油の操作が簡便になるというメリットしかなくて、このスピードパスは結構重宝しました。

SuicaやらWAONやらQUICPayやら当たり前のように使える今となってはどうってことないシステムですが、これを作った当時は（正確に思い出せませんが15年くらい前だと思います）、画期的だなあと感心したものです。

しかし、今となってはその給油以外で使うシーンがないということがネックとなり、ほとんど出番がなくなりました。使い慣れてくると、いろいろな場所で使えるQUICPayのような電子マネーの方が使い勝手がいいですからね。

その上、実家暮らしでなくなって、そのガソリンスタンドへあまり行かなくなったこともあり、このスピードパスは原付のキーホルダーにぶら下がった単なる飾り状態になってもう何年も経っていたのでした。まあ致命的に邪魔になっているわけではないですが、でも無用の長物となったものをずっと持ち歩いているのもバカバカしい話で、それに気づいたらどうにかした方がいいなあと思い立ったのでした。

先ほどの写真に一緒に収めたカードは、免許証やキャッシュカードと同じサイズのものなのですが、万が一スピードパスを紛失した時などに備えて常備しておいてと言われた連絡先が書かれています。今回解約するにあたっても、その連絡先番号に電話するだけで手続きは済みました。

しかし電話ったって、記載のフリーダイヤルは携帯・PHSからはかけられず、裏面にある一般電話の番号にかけたら既に使われておりませんというアナウンスで、結局スピードパスのサイトを検索して電話番号を調べ、無事に処理を済ませられました。15年も経てば連絡先番号も変わることがあるのは仕方ないとして、いざという時に繋がらない連絡先番号を書いたカードを15年も財布やカードケースに入れ続けていたというのが我ながらアホくさい感じがしました。そうなんです、バイクのキーホルダーよりも財布やカードケースで１枚分のスペースを取るこの連絡先番号カードの方が邪魔だったんですよ。これを処分できることがスッキリです。このスッキリを突破口に、他にも色々整理していければいいなあ。以上謎の外国人ダン・シャーリーでした。

あ、なんだかスピードパスが悪者のように読めるかもしれませんけど、時代の先を行くシステムへの敬意と世話になった感謝の念は持っております。それと、スピードパス自体も、QUICPayやnanacoの機能も搭載したスピードパス＋という進化型のものも出ているので、お近くのガソリンスタンドが対応していてまだQUICPayやnanacoをお持ちでない方には試しに使ってみるのも良いかと思います。