お別れは突然やってきてすぐに済んでしまう。10代の頃から心の支えになってくれていた師匠の旅立ちを受け止められない

ああ、だめだな、やっぱり。どこからどう書こうとしたところで、頭の中が真っ白になって、何もまとまりません。今日は天気だって良く、午前中はゆっくりと仕事や雑用を片付けたりしながら、穏やかに一日を過ごすはずでした。午後にあの電話を受けるまでは。

その友人からの電話の内容は、にわかには信じられないものでした。今も、真実なんだと解ってもどこか信じられないような、実感を覚えることができません。わたくしには高校生の頃からずっとお世話になっていて、今でも月に2回くらいはお会いして食事しながら馬鹿話をする、師匠のような存在の人がいるのですが、その方が亡くなったというのです。

確かに健康状態はあまり良いとは言えませんでしたが、それでも一緒に食事して笑いあえるくらいには元気だったのです。先週の木曜にも会って、いつも通り馬鹿話をして、笑って「じゃあまた再来週ね」と約束したのに、その約束は二度と果たせないらしいんですよ。

全く何言ってんだか?って思っちゃいますよ。それくらい、受け止められないのです。

出会ってから今までに話したこと、一緒に出かけた思い出、教えてくれたこと、貴重な体験をさせてもらったこと、楽しんだ音楽、感想を言い合った映画…。本当にいろいろなことを思い出しながら、そういうことについて書いていこうと思っていたのですが、どうやらそれにはまだ時期が早すぎるようです。ご親族が遠く離れた土地にいらっしゃる関係で、葬儀もお身内だけで済まされることになるそうなので、多分再来週くらいになって「あれ?約束すっぽかされたんじゃね?」とか思ってやっと実感するようになるのかなあ、とかぼんやり思っています。

そのうち気持ちが落ち着いたら、師匠から受け継いだ物事を書き残しておきたいと思います。ひとまず今は、さようならではなくてありがとうございましたとだけ言わせてください。

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