水の都西条まで「オーガフミヒロ展 -うつつうた-」を観に行きましたよ

特に芸術の秋がどうのこうのというわけではありませんが偶然にも連日で、今日は西条市まで足を延ばして、ギャラリーかわにしという小さいながらも趣のあるギャラリーを訪ねました。

何のためかと言いますと、こちらで開催中の「オーガフミヒロ展 -うつつうた-」を観に来たのであります。

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オーガフミヒロさんは松山出身の画家で、ここ何年かは関東のほうに拠点を移して活躍されています。年に一度くらいのペースで、ここギャラリーかわにしさんで個展を開かれているので、その時は極力都合をつけて観に行くようにしています。

オーガさんの絵と出会ったのは1999年のことで、その頃わたくしは28歳。ちなみにオーガさんも同じく28歳(でも学年は一つ上の先輩です)。新聞か情報誌か何かで、市内で個展をされているという記事を見て、同年代の方の絵画ってどんなのだろうと思って観に行ったのがきっかけでした。

余談ですがその頃のわたくしは、やたらアートかぶれで音楽でも映画でも演劇でも絵でも、わからんでも何でも観に行っちゃおうという感じの人でした。それをこじらせて地元アマチュア劇団に入って芝居の世界に足を突っ込むところまで行きましたが、元々裏方指向だったのに役者にも抜擢され、経験も無いものをどないすりゃええねんと悩んでいた時期でもありました。

オーガさんの個展をはじめて観に行ったその時も、野球をやったこともないのに野球少年の役を宛てがわれ、謎の役づくりとして「どこへ行くにも野球のバットを持ち歩く」ということを実践していました。なので突然個展会場へバットを持って現れたわたくしを見て、オーガさんは「狂人あらわる!」と思われたはずです。

まあそういう出会い方もあって、その後わたくしも今度一緒にイベントを行う神山恭昭さんや三好直美さんらとの繋がりが出来てオーガさんとも接点があり、ああ、あの時のバットの、みたいな感じでお近づきになれたのでありました。

いやまあ、だからいいんです、そういう余談は。

日々熱心に絵を描いて、新しい色や技法も探求されているオーガさんの絵は、年に一回新しい作品を観るだけでも、ああ、ちょっとづつ進化しているなあというのがわかります。もちろん、それを感じさせられないようでは画家としてやっていけないという部分もあるのだと思いますが、なんというか、ミュージシャンやバンドのアルバムで「最新作が最高傑作」と言えるような人が好きなのに似た感じを覚えます。

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この画像の左端が今回の展示でわたくしが一番好きだなと思った「しはつびん」という作品なのですが、一番新しい作品はどれですか?と尋ねたら、その「しはつびん」だとのことでした。おおお。

一番好きな作品くらい大写しで撮っとけやと思いもしますが、でもやはり画像や印刷物で見ても原画の迫力や細部の美しさは欠落してしまうので。なので、こんな雰囲気の作品があるよーというのを伝えるだけにとどめる画像を、お許しを得て撮影・掲載いたします。

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今回は今までとは作風がガラッと変わったドローイング作品の展示もありました。黙って見せられたら同じオーガさんの作品とは思えないようなものも。「なんでこういうのを展示しようと思ったのですか?」という質問のお答えは「今までのものを一度壊さないと新しいものを生み出せんやろ」というロックなお言葉でした。

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さらに興味のある方はオーガさんのウェブサイト「オーガ展」の作品ページをご覧になったり、そちらから展覧会の情報を得てお出掛けになって下さい。最近は全国あちこちで意欲的に展覧会をされているので、お近くでご覧になれる機会もあるかと思います。お見逃し無きよう。

パワーと優しさを絵から頂いてギスギスしていた心もだいぶ修復出来ました。じゃあ、仕事頑張ろね。

「オーガフミヒロ展 -うつつうた-」
2015年9月24日(木)〜10月4日(日) AM10:00〜PM7:00
※9月30日(水)はお休み

at ギャラリーかわにし
〒793-0030 愛媛県西条市大町1639-2
TEL 0897-55-5768
http://www.g-kawanishi.com

 

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