夜中に急遽、とある街までひたすら車を走らせることになって、朝方帰ってきてからぶっ倒れるように眠りましたが疲れはすぐにはとれません。まあ当然ですね。今夜は早く寝よう。
何があったのかというと、古い友人から突然連絡が来て、手持ちのお金がなく困り果てている様子だったので、その友人が今いる街から松山まで連れて帰るためでした。
最初はいきなり「お金を貸してくれ」で、いや悪いけどそんな余裕はこちらには無い、と一旦は断ったのです。実は同じくお金の無心がひと月前にもあって断ったのに、です。
もし金銭的に余裕があったとしても、わたくし個人の考えとしてはお金は貸したくありません。きちんと返ってくればいいですが、それがトラブルの元になって、大切な友人関係も崩壊してしまうという事例も幾つか見ているからです。
それでまあ、そこまで貸してくれと言うには何か事情があるんだろうと思って電話で話を聞いてみると、よく求人誌などで見かける寮付きの期間工の仕事に応募して働いていて、最初は順調だったがあまりの仕事のキツさに体を痛めてしまい、途中で辞めて逃げるようにその街を出たのはいいが交通費が足りず帰れなくなり、数日野宿して食べ物もろくに食べていない。だから帰る交通費と食料代を貸して欲しい、ということ。
おいおい、ほんと何やってんだよ!
とは言え、その費用をいますぐ捻出するには、わたくしもどこかからお金を調達しなければならず、また週末ですので銀行振込にしても即時送金ができる方法なんて限られていますし。
それとこう言っちゃ悪いのですが、かつて他の人から教えられた、その友人の金銭トラブルの噂話もあって、腹の底まで信じていないという部分が自分の中にあったのも事実でした。だからもしお金だけを渡せたとしても、別のことに使ってしまって再度無心するという可能性も、どうしても拭えなかったのですよね。
で。「とりあえず松山に帰れれば生活はなんとかなる」「単にお金を貸すのは嫌だが手助けできることはしたい」「金はないけど時間はあるわたくし」などの要件を考えた末に、最適解が「今から友人を松山まで迎えに行く。現金の代わりに必要経費を立て替えたということにして後日回収する」ということにしたのでした。
帰りの道中で、友人の話を聞いておりますと、頻繁に連絡を取らなかった間にも、結婚生活が突然破綻し、子供にも会えなくなり、精神的に追い詰められて苦しんでいたようです。そういうことを話す相手もいなかったし、それ以前に人に会うのも嫌だったし、と。まあその他にも個人的すぎるあれこれの事情が山積みで、人生何がどうなるやらわからんなあと呆然とするばかりでした。
キツすぎて続かない期間工のような仕事を探すよりも、ただでさえ心身が弱っている状態なんだから高収入でなくとも続けられそうな仕事を探したほうがいいよ、と人のこと言える立場でもないのに助言をしたりもして。そして無事帰り着いてから、つくづく疑念に押されて「貸せる金などない」と一言で友人を切り捨ててしまわなくてよかったなあと思っております。
そして今日のYahoo!星占いが「何かと周りから頼りにされ、気疲れを覚える日。人の気持ちがわかりすぎて、つい相手を甘やかしてしまいそう。その結果、あなたの負担ばかり増えるでしょう」だったのワロタ。