突然ですが広島に来ています。昼間にビジネスセミナーというものを初めて受講してみました。と言っても、稼ぎ方をどうこう、というようなものではありません。「金融機関は中小企業のここを見ている」と題されたセミナーで、たちまち必要な内容ではありませんが、いつか必要になるかもしれないので後学の為にと思い申し込んでみました。
これは、会計ソフト大手の弥生株式会社と政府出資の政策金融機関である日本政策金融公庫の共催セミナーでした。弊社は決算時に青色申告をしなければならなかった為、弥生会計という会計ソフトを導入したのですが、ユーザー登録をすると「あんしん保守サポート」というオプションサービスの初年度無料提供が受けられるというので併せて申し込みました。今回はその「あんしん保守サポート」の加入者のみ対象のセミナーだということで案内を頂きました。
普段ならそういうものはあまり気に留める事もなかったのですが、先月ぐらいから人と話していると、いろいろなビジネスセミナーなどに参加してみると仕事に役立つよ、というようなことを言われる時があり、そういうものなんだろうかと疑問は持ちつつも意識がそちらへも向くようになっていました。そんなタイミングでの案内だったので、受講は無料だしちょっと試しに話を聞いてみようかと思ったわけです。とても気軽なノリです。
ただ、テーマがつまりは、会社が資金調達のために金融機関から融資を受ける際、融資を受けられるか否かはどういうところで判断されるのか、というものでした。もちろん今の時点では事業資金を借りるような必要はありませんので、聞いても無駄だから申し込みは止めておこうとも考えました。しかし今後、新規事業を始めようということになれば、その内容によっては当初の運転資金が不足して、開始したくても開始出来ないという事態が起こるかもしれません。そういう時に慌てなくてもいいように、まだ時間や資金がある今のうちに知識を得ておくのも良いのではないだろうかと考えたのです。
セミナーでのお話は、まず日本政策金融公庫の概要紹介から始まり、中小企業が金融機関からの融資を受けにくいのは何故か、融資を受ける為にはどういう点に気をつければ良いか、その為に普段からどうしておくのが良いか、融資を受ける際の書類や面談の際にはどういうことをチェックされ、どういう部分をはっきりと説明出来るようにしておけば良いのか、などについてを解りやすく説明して下さいました。企業経営や会計・経理などについて会社設立前までは全く知識がありませんでしたが、それでも一通りのことは理解出来る内容でした(自分も一年ちょっとでどうにかこうにか成長したもんだなあということでもありますが)。
一人でやっているので自分自身としては個人事業主とほぼ変わらない感じなのですけれど、これでも曲がりなりにも法人格を持った会社なので、事業計画だとか財務諸表だとか誰にでも堂々と見せられるように運営していかなければいけないのだなと改めて思いました。提供出来るサービスに強みを持たせたり取引先を開拓していくなど、経営基盤ももっと強靭なものにしていく必要性も強く感じました。融資を受ける受けない以前にそういった企業としての課題についても考えさせられました。
今回は無料のセミナーだったので(でもその為に広島までの旅費交通費をかけているので高くついておりますが…いずれ仕事に活かして回収しますよ)、2時間程度のやさしい内容でしたが、総合的には受講してよかったなと思いました。まず何より、ビジネスセミナーデビュー戦としては、そんなに身構えて敷居が高いものだと思う必要もなく、久しぶりに大学の講義を聞くようなものじゃないかと。なのでこれからも興味があったり仕事に役立ちそうな内容ならばどんどん参加するようにしたいと思いました。受講料が必要なものであっても、自分に投資すると思えばケチってる場合ではありませんしね。