かわいい×ジャパン・ビューティー

無事に広島から戻りました。せっかくの機会だから本当はあちこち回りたいところもあったのですが、欲張らず1カ所立ち寄っただけで終わらせて、予定より早めに帰路へ着きました。体調がすぐれなかったから、というよりも、恥ずかしながら調子に乗って深夜までお酒を飲み過ぎた為に、二日酔いと睡眠不足でふらふらに。せっかくの機会が勿体ない!

それでも、泊まったホテルからほど近い広島県立美術館に立ち寄って、「ジャパン・ビューティー」という特別企画展は観てきました。日本画の中でも女性の美人画を集めた展示でしたが、ああして沢山の美人画を並べて見比べてみると、描かれた女性の美しさだけではなく、着物だったり髪だったり飾りだったりしぐさだったりといった描写にもこだわりや細かい設定があって、そういう部分から色気艶っ気、嬉しさ寂しさなども重ねて見えるように描かれているのが興味深かったです。

そのメインの特別企画展よりも面白いなと感じたのは、連動企画として同時開催されていた記念展示、かわいい可愛KAWAII展でした。所蔵品の中から、かわいいをキーワードに、まあるい、どうぶつ、こども、などのサブテーマで分類して展示してありました。ああ、そういえば、かわいいと思えるものにはこんな共通点があるな、この彫刻は幾何学的であるけれども、ここの丸みがかわいい印象を与えるな、などと、なるほどと思える小さな発見がいくつもあるような企画展でした。

美術館の膨大なコレクションの中から、テーマを決めて、合う作品を選び、というような企画を考えるのは難しかったりもするのでしょうが、今回のかわいい展は学芸員さん達が楽しみながら企画を練ったのだろうと想像します。作品に添えられたキャプションなどからその楽しさが伝わってきました。

作品そのものの魅力を素人なりに楽しませてもらう一方で、いちおう弊社も登記上はイベント企画運営会社のはしくれですから、こういう風に興味深い企画展示があれば、どのような工夫がされているのか等々、舞台裏からの視点を想像しながら見るようにもしています。単なる遊びじゃなくて仕事に繋がる勉強の場としても観てるんだよアピールとしてこの段落を入れておきます。

予定では本当はもうひとつ、広島市現代美術館の「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」のほうにも行きたかったのですが、今回は断念しました。自業自得の体調のせいです。3/8までなので、また改めて行く機会を作れたらと思います。

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