今日は出張から戻って初の、平常運転な委託業務の日でした。いやあ、よく働きました。ということで、今日は飲んじゃおうと帰りによく行くお店に立ち寄りました。松山市一番町の電車通り沿いにあります小さなスペインバルのricaricaというお店です。はい、今日は仕事の事なんか関係なく、独り飲みのことを書いちゃいますよ。
このお店の好きなところは、まず梅錦ビールの生が飲める事でしょうか。時々種類を変えて置いていますが、今日はヴァイツェンとアロマティックエールがありまして、一杯目はアロマティックエールを注文しました。なんとも言えない良い香りが漂う、やわらかでコクのあるビールです。
さて次に、これに合う肴を選ぶわけですが。メニューの書かれてある黒板を眺めてあれこれ注文するのもいいのですが、お寿司屋さんのカウンターにあるようなネタケースを見て、マスターののぶさんに投げかけるのが楽しいのです。
「今日は牡蠣が食べたいんだけど」「牡蠣はスモークかカキフライ、あとグラタンも出来るよ」「へー、牡蠣のスモーク? あ、このケースの中の端っこのぶん?」「そうそう。下仁田葱と和えてる」「美味しそう、それにしようかな。その隣のは菜の花?」「そうだよ」「じゃあそれもお願い」というような感じで。
スペインバルではそういった、ちょっとしたおつまみのような料理をタパスと言います。本場スペインで下仁田葱や菜の花を使う事はないでしょうが、そういう和食的な旬の素材料理もひっくるめて、ちょっとずつお任せで盛り合わせたタパス3種盛り(時には5種盛り)を頼んで美味しいお酒を楽しめるのがこのお店の素敵なところです。
牡蠣のスモークと菜の花しか言いませんでしたが、葉ゴボウも足してバゲットもつけてくれた今日のタパス3種盛りです。ゴボウの葉っぱなんて食べるの初めてですが、今の時期くらいしか出回らないそうなので貴重な食体験ができました。
美味しいタパス達をお供にアロマティックエールを飲み干したあとは、ワインを頂きました。「赤いので」と言うだけで適当に良さそうなのを見繕ってくれます。今日のはこれでした。
あんまりワインの事はわからないのですが、これはとても渋みが強くて味が濃い印象でした。飲みやすいけれど水で薄めたようなワインってありますが、それと真逆を攻める感じでしたね。ちびりちびりと舐めるように頂きました。同じものをおかわりはできないような、グラス一杯で重たくて充分な味でした。
今日は平日だし早めの時間だったし天気も下り坂だったので、他のお客さんは居なかったのですが、お一人様で奥のカウンター席で飲んでいると、同じような見知らぬお一人様がやってきて、知らぬ間に飲みながら話がはずんで盛り上がって楽しい時間が過ごせるというようなことも時々あります。そういう気さくな雰囲気も、このお店の好きなところです。
普段は一人で行きますが、この感じを楽しめる人と一緒に飲めるといいなあと思っております。どなたかご一緒しませんか?