とうとうやってきました。今年1月1日のBlog開設から今日で100日です。時には手抜きもしたけれど、時には書いている途中で日付が変わってしまい投稿時間を改ざんしたけれど(笑)、お陰様でこれだけ続けられました。100日といえば赤ちゃんならお食い始め、故人なら百箇日、植物なら百日紅、咳なら百日咳というくらい長い日数ですよ。面倒に思う日もありますが自分ではすっかり習慣になりました。
そんなおめでたい日なので、おめでたいことを記しておくと、明日は友人の結婚式なのであります。本当は招待されていたので列席して祝福するはずだったのですが、家庭のやむを得ない事情にて、残念ながら欠席せざるを得なくなりました。とても申し訳なく、礼を失することにもなりましたが、当人は事情を説明するまでもなく許してくれたので、また改めて個人的にお祝いしようと思います。
この、友人である新郎は、わたくしよりも14歳年下なのであります。そんなに歳の離れた友人というのもおかしな話なのかもしれませんが、元々知り合ったのは同じ仕事をしていたからなのです。観光関連の仕事を一緒のチームでやっておりました。当時彼はまだ大学生でしたが、しっかりと仕事もこなし、年下メンバーの面倒見も良かったので、信頼感も厚かったのです。
その仕事のチームメンバーは、歳が離れたりもしていましたが、仲が良かったので時々集まって飲み会を開いたりしていました。その仕事が終了してしまってからも、年に1回くらいは忘年会だったり夏のビアガーデンだったりといろいろな理由をつけて集まり、懐かしい話に花咲かせながら親睦を深め続けています。
ある時に、いつも飲み会を企画して下さる年長者の方のお誕生日会をサプライズで計画しようという話になり、わたくしがいろいろとアイデアを練ったことがありました。表向きはあくまでも「忘年会が出来なかった代わりの新年会」として、アットホームな鍋会をする準備を進めました。
その際に新郎氏がギターの練習をこっそりしているという話を聞いていたので、折角だから余興タイムに弾き語りをやろうよと誘いました。わたくしもその頃はギター弾き語りにはまっていたので、自分も一曲やるから君も一曲やって、その流れでもう一人にアカペラでHappy Birthdayを歌ってもらってお誕生日会だとバラしてプレゼントを渡そう、という案を話すと、じゃあ頑張ってやってみますと快諾してくれたのでした。
でも実は、それが新郎氏にとっての生まれて初めて人前で弾き語りを披露する場だったのです。一人で弾いて楽しんでいたものの、誰かに聴かせるなんてことはもっと上手くなってからだと思っていたようです。ですが聴いてもらったほうが上達するとかなんとか説得したこともあって、思い切ってやってみようと決めてくれました。
わたくしとしても、彼が話に乗ってくれなかったらこのサプライズも盛り上がらないよなあと考えていたので助かりました。そしてそのお誕生日会も無事に、そして思惑通りに盛り上がって皆が大満足で終えることができました。
それがあってから、新郎氏の弾き語り熱は加速したようで、自分で作詞作曲もするようになり、大学卒業後は給料で良いギターを買って、楽器屋さんのイベントで歌を披露したりするようにもなりました。また、わたくしを誘って、路上でギター弾き語りをするようなことも何度かありました。あれは本当に楽しかったです。歌っていると、大きな犬を散歩させていた女性が立ち止まって聴いて下さって、その犬が尻尾をくるんくるんとプロペラのように回していたのを思い出します。
最近は仕事が忙しくなってギターもご無沙汰になってしまっているようですが、それでもわたくしが主催している詩の朗読会に誘うと、時間がある時にはギターを手にやってきてくれて、1曲歌ってくれます。なんというか頼もしい男です。
素敵なお相手と結婚するという知らせを聞いて、その時はまさか結婚式にまで招待されるとは思っていなかったので、正直わたくしなどより他に呼ぶべき人がいるでしょうに畏れ多いと思ったのですが、先のサプライズお誕生日会のことに触れ「背中を押して頂いた恩人」とまで言ってくれたのでとても嬉しくなり、慶んで出席する手筈を整えていたのでした。
なので本当に無念ではあるのですが、幸せな二人を祝福する術はまだ他にも色々な形があると思うので、ひとまず明日は心の中で滞りなく素晴らしい式が開かれることを願っておきます。なによりここ数日ずっとぐずついたお天気だったのが、明日の予報では久々にすっきり晴れた暖かい日になるようなので、幸先も良いですし。
お二人へ、末永くお幸せに!