昨日「プチ遠出の予定」なんて書きましたけど、プチなのかどうなのか今日は広島県福山市までやってきました。一年半前に恐竜博の仕事で滞在して以来の再訪です。あれだけ滞在してたら土地勘もまあまあ出来たというか、ただいま!第8の故郷!くらいの錯覚をしてしまいますね。あまり変わらない駅前の様子にホッとしたりもしましたよ。
今日の福山訪問の目的は、リーデンローズというコンサートホールでのサカナクションライヴです。今回のツアーでは四国には徳島と高知で開催があったのですが、すでに決めていた東京旅と日程が重なっていたので次に交通費が安く済む福山公演のチケットを確保したのです。
実は10日ほど前に先行抽選予約で当選したチケットを発券してみると、端っこに近いホール1階最後列というチケットが出てきたので、聴けりゃなんでもいいと口で言いつつも席の良くなさにテンションだだ下がりで、わざわざ高速バスに長時間揺られて観に行く価値があるのだろうかとまで思っていたんです。でもいざ現地へ向かうと、思ったよりはコンパクトなホールで、2階席の張り出しがある分天井に圧迫感があることを除けば意外と観やすく悪くない席だなと思えました。そしていざ音が鳴り始めたらそんな細かいところはどうでもよくなり、クラシック音楽にも適した音響の優れたホールは巨大なクラブとなって踊らせにかかるので、楽しんだ者勝ちといういつもの展開になるのでした。
今回のツアーは特にアルバムをリリースしてということでなく、デビュー10周年記念という側面が強いもので、だからどんな曲を持ってくるだろう?新旧織り交ぜて昔の曲もやってくれるかな?と予想していたのが実際その通りになりました。昔の曲も、大幅にアレンジを変えてとかではなくオリジナルに近い形で、その上で今のバンドの状態で聴かせたい曲をできるだけフラットに選んだのかなという印象を受けました。もともと嫌いな曲も無いですが、次の曲、その次の曲と鳴らしてくれるにつれ、あ!これも聴いてみたかった、あ!これもそう!という連発で気持ちよかったですね。
そして10周年記念ならではということで、アンコールの曲をくじ引きで決めるという試みをやってくれたのが面白くもあり結果的に珍しい曲を生で聴けて楽しかったです。ほんと、充実した時間をもらえたライヴでした。来てよかったな。
今年中に新しいアルバムを出すと宣言してくれたのも楽しみです。10周年なのに後半5年はオリジナルアルバムを出してないというのも事情は理解できるとは言えつまんないですからね。披露してくれた新曲に重ねて、期待してますよ。