運良く家族に迎え入れてもらえる子猫あり、避妊手術をしてもらえそうなみゃおぉさんあり

数日前のことなのですが、事務所の玄関前にいたところ、近くを通りかかった見知らぬ男女に声をかけられました。話しぶりからご夫婦のようです。用件はというと、この近辺にいる茶色い子猫はご近所のどなたかの飼い猫ではありませんよね?とのお尋ね。

そういえばこのご夫婦、前にも見かけたことがあるぞ、目の前の緑地公園に住み着いている野良猫たちに餌をやってた迷惑な人だな、と身構えつつ「いないと思いますよ、いろんな人がむやみに餌を与えているけど飼い主らしい人を見かけたことはありませんね」と答えました。すると思いもよらぬことを言われました。

実はあの子猫を連れて帰って飼おうと思っているんです、とのこと。これから保護して病院に行って、うちが気に入ってもらえたらうちの子になってもらおうと思ってて。でもどなたかの飼い猫だったらいけないので、周辺の方に声をかけてみたのです、ということでした。

なるほど、この人たちは自己満足で餌やりをしている人らではなくて、保護する目的で懐かせるために餌をやっていたのか、とようやく理解できたわけです。そして茶色い子猫は無事に保護されたらしく、ご夫婦と一緒に公園からいなくなりました。話した感じからきちんと飼ってもらえそうなご夫婦だったので、きっとあの子猫は幸せな生涯を送れるんじゃないかなと想像しています。

以前書いたこともありますが、事務所そばの公園には本当に野良猫が多くて、増える一方なのです。こんな風にいずれ飼おうという意思があるわけでもない、誤った愛情を注ぐ人たちが四六時中無責任に餌を放置していくので、猫は栄養ついて繁殖する、新しい餌場だと他所から野良猫が縄張りを越えてやってくる、猫が多いから一匹ぐらいはいいだろうと捨てに来る不届き者もいる、食べ残した餌を奪い取って猫以上にカラスが繁殖する、と悪循環の渦がどんどん大きくなっています。迷惑なので本当にやめてほしいです。

で、そんな野良猫たちと一線を画したような態度で、公園よりも事務所前の庭先を我が物顔で寝転ぶ野良猫みゃおぉさん。どういうわけか飼い猫のように世話をしてくれる隣室のおばあさんよりも、わたくしになついてくれていて、外出先から戻ると駆け寄ってきて足元に頭を擦り付けたりしてくれます。でもお前は飼えないっつーの。

そして偶然にもその日、隣室のおばあさんから、みゃおぉさんの避妊手術をしようかと考えているんだけど、と相談されました。お友達で猫をたくさん飼っている方がいて、その人のアドバイスで、信頼のおけるかかりつけの獣医さんに頼んでやってもらおうと考えているとのこと。

まあ、そう言われたって、自分は懐かれているだけで飼い主ではないので、決める権利などないわけなのですが、野良猫の避妊手術に関しては野良猫を減らす有効な手段と考えているので、反対はしませんでした。みゃおぉさん自身は嫌がると思いますけどね。でも手術したほうが長生きする場合が多いそうなので、それに期待したいと思います。

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