HAPPY BIRTHDAY TO 松山城!415歳の誕生日だということなので久々に登ってみました

今日は1月15日。昭和脳なので未だに「成人の日」と思ってしまうお仲間の皆さんはきっとダブル成人式をとっくに迎えた世代だと思います。共に恰好良く老いましょうぞイエーイ! とまあそんなことは置いといて、1月15日は松山市民には身近なあるものの記念日なのですがご存知ですか?

はい、正解は松山城の誕生日なんですね。1602年の1月15日に築城の工を起こしたということにちなんで、松山城誕生記念日としてお祝い行事が行われているのです。ちょっと注意したいのは、築城記念日ではなく誕生記念日であるということ。落成式でも除幕式でも棟上げでもなくて、言うなれば起工式の日なのですね。ちなみに1602年から始まった築城工事が完成したのはその25年後に当たる1627年だということです。なんとも長い大工事。その間に藩主も初代の加藤嘉明から2代目の蒲生忠知に変わっております。

そして実は、当初の完成した姿は五層の天守閣を持つ、現在のものよりも規模の大きなものだったのだそうですが、3代目城主の松平定行の時代に、五層から現在と同じ三層の天守閣へと建て替えられたのです。

この建て替えの理由は城山山頂の地盤が丈夫でないため五層では倒壊の危険性があったからという説や、3代目の松平家は徳川家に近い家系のため、あまりにも立派すぎるお城だと無礼になるかもしれないという遠慮が働いて小さく改築したという説などがあります。

そしてその建て替えた天守閣も江戸時代後期に落雷による火災で焼失しているのです。そして数々の難を乗り越えて天守閣の再建が完成した、のですが、それからおよそ14年後には大政奉還にて江戸時代が終わってしまうということになります。なのでギリギリ江戸時代からの現存天守12城には含まれるのですが、お城としては新しい部類なのです。

とまあ、こんな風な松山城のうんちくは、実はわたくし過去に観光案内の仕事をしていたことがあるので暗記する必要があったのですよ。しかも四国観光達人なんていう資格も持ってるくらいですし。見事に忘れていましたけどね。

さて、せっかくの誕生記念日ということで、わたくし久しぶりに松山城のあるお城山へ登って参りました。10時から山頂広場で餅つきなどのイベントがあったのは知っていましたが、なるべく人ごみは避けたいなというのと、とにかくまあ小雪も時折降る寒い日ですから、なかなか出かける気力が湧いてこないのとで、結局イベントごとが終わった時間になっておりました。出かける前にまた雪が降ったので、雪化粧の天守閣なんて素敵な写真が撮れるかと思いましたが、そこまでは積もることもなく止んでしまいましたね。

雪は石垣の陽が当たらないところに少し残っているくらいでした。石垣の上にあるのは隠門続櫓。確か高さは11mくらいだったかな。

案内の仕事をしていた時に絶好の撮影ポイントと教えてもらった、大手門跡のあたりから手前に太鼓櫓と奥に天守閣という構図。雪が降り止んで空気が澄み渡った青空が本当に綺麗でした。

筒井門の前から西の方を。夕暮れが近い陽射しと冷えた空気の澄んだ感じが綺麗で思わず一枚撮りました。

415歳となった松山城天守閣。冬空に凛々しい。

遠目で見ても近くで見てもかっこいいですね!

普段は当たり前に思うのですが、たまにこうして登ってみると、自然と歴史がたっぷりのこんな素敵なランドマークが街の真ん中にあることは素晴らしい財産だと思いますね。また一年、美しい姿で松山の街を見守ってほしいなと思います。

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