MacBook ProにはiTunesという音楽管理アプリが標準で組み込まれていて、初めてMacを手にした15年ほど前から、持っているCDを読み込んで聴いています。それがここ数年で配信で購入した音楽も入り混じり、さらにストリーミングのApple MUSICの音楽も入り混じって、音源ファイルの管理としては複雑になってしまっています。
Apple MUSICに登録することでiCloudミュージックライブラリを利用することができるようになり、それによってMac内の音楽ファイルをiCloud上にアップロードすることができ、iPhoneからはそのiCloudを経由してMac内の音楽にアクセスすることができるようになっています(ただし、正確な仕組みを言うとちょっと違ってくるので、似たような理屈で、とここでは考えておいてください)。
なので、Apple MUSICでは提供されていないようなマニアックな廃盤CDなんかも、Macに読み込んでおけば外出先なんかでもiPhoneの方で聴くことができるというわけで、これは結構大きなメリットだなあと思います。
実は今まで、このiCloudミュージックライブラリについては使っているということさえ意識していなくて、なんとなく「ああこの曲もこの曲もApple MUSICにあるんだなあ」と勘違いしていたのです。実は自分のiTunesライブラリからアップロードされていたから聴けていただけという。
なぜそう勘違いしていたかというと、同じようにiTunesライブラリにあるのに(=自分でMacに読み込んだのに)聴けない曲もあったからで、同様に読み込んだのに聴ける/聴けないの差が出てくるのはApple MUSICで提供されているかいないかの違いだとしか思えなかったわけです。
そういうiPhoneでは聴けない曲というのが結構あって、しかも同じCDアルバムの中でも聴ける/聴けないが混在していたりするので、不便に感じ、思い切ってAppleサポートに問い合わせてみました。そうしたら結構単純なところに原因がありました。
最初にiCloudミュージックライブラリを利用する際に、MacのiTunesの環境設定で使用をONにしてiTunesのライブラリのデータをアップロードするわけですが、それが完了していなかったようなのです。
通常なら光回線などにMacを常時接続しているケースが多いので、iTunesライブラリとApple MUSICのカタログをチェックして、無い曲をiCloudミュージックライブラリにアップロードするという作業を一気にやってしまうのですが、どうもWiMAXモバイルルーターでの接続であるわたくしは、その作業が環境によりうまく進んでいなくて、しかも外出の際にはルーターだけを持ち出したりして、中断されたままの状態で使い続けているということがわかったんですね。
なので、単純にアップロード作業が完了してなかった曲だけは聴けないという状態。そして曲名などのデータは別に管理されていて、そちらは容量の少ないものなので先にアップロードされているから、曲名は表示されるけれど音源は無いので「この曲は利用できません」となるのでした。
サポート窓口の方に教わった通り、iTunesの環境設定を開いて、「一般」のタブにあるiCloudミュージックライブラリのチェックボックスをクリックして一旦オフの状態にして保存。そしてまた再度環境設定を開き直して、さっきのチェックボックスをオンにし直せば、改めてiCloudミュージックライブラリへのアップロードが始まります。
WiMAX2+ルーターも電波環境の良い窓際に置きなおして、作業完了を待ちます。ただ、アルバムにして380枚程度のデータ量なので、何故かどうしても通信エラーが起きてしまい止まってしまいます。
その度一旦止めて再度オフ→オンで再起動させながらを何度か繰り返すと、ようやく完了したようです。そしてiPhoneのミュージックアプリで見ると、今まで聴けなかった曲も聴けるように。なんだ、そんな単純なことだったのか。
実はそれでもなお、曲名は表示されるのに聴けない曲も数曲存在するんですが、それは念のためにファイルを別の場所にコピーしておいて、iTunesライブラリから一旦削除して読み込み直し、再度iCloudミュージックライブラリにアップロードすれば上手くいくこともあります。上手くいかなきゃデータのバックアップは取っておいて再起動、というセオリーですね。
どうしてもこのApple MUSICのシステムは不具合が起きがちで、Appleの方でもデータを失うという最悪の事態は避けるように、バグの修正に日々対応されているそうですが。まあ曲は聴けてもジャケ写がヘンテコになるとかいうバグも頻繁に見かけるので早くなんとかして欲しいところです。
と、実はこれ全然別の話の前振りのつもりで書き始めたんですが、長くなりすぎたのでこのまま記事にしちゃおうと思います(書き直すの面倒臭いし)。同じ症状になる人はそう滅多にいないと思いますけど、もしかしたらお役に立つことがあるかも。