これまた一昨日に書いたことの続きになるのですが、今日は再び茂本ヒデキチさんの墨絵展「SHADOW & SHADE PLUS」の会場であるギャラリー リブ・アートさんへお邪魔したのであります。もちろん目当てはライブペイントのパフォーマンス!
14時開始だけどなるべく早く来たほうがいいよ、3日のライブペイントの時は130人くらい集まって下さって超満員だったから、とギャラリーの方から聞いていたので、開始1時間前の13時頃に到着しました。まだ準備中でしたが、それでも10人くらいの人は既に来られていました。
エレベーターでたまたま乗り合わせたご婦人方は、ライブペイントのことは知らずに来られていて、そんなのがあるの?ラッキーだわ!是非見ていきます!となかなか素敵な偶然の巡り合わせだったようです。そういう人もいたり、勿論わたくし同様にライブペイントを目当てに再訪する人もいたりで、時間とともに徐々に人が増えてきました。
開演40分前となった頃には、椅子席は既にぎっしり。立ち見の方も続々と。そして20分前くらいになると、遠慮がちに誰も座っていなかった、シートを敷いた床面の桟敷席もほぼ埋まりました。でもまだ続々と人はやってきます。立ち見でも見られそうにないくらいに思えましたが大丈夫だったのかなあ。
そして時間になり、ヒデキチさんご登壇。あ、撮影もSNS等へのアップもOKだそうです。
会場正面にはふすま大の和紙が板に張り付けられたものが3枚並んでいます。これに墨と筆で絵を描いていくということなのです。一枚づつ順番に描くのかと思いきや、一つにササっと描いて別の紙に向かって、というスタイル。
どんなモチーフが描かれるのかもわからないまま、部分的に墨の線が走っていくのを見て想像します。動物?草花?まだ全然わかりませんね。
人がいっぱいなので、前の列の人の隙間を縫いながらの撮影です。3枚のうちの右の紙にも何やら線が走っていきます。
左と中央の紙にもどんどん手が加えられていきます。まだ何の絵かはわかりません。
この辺まで来ると、もしかしたら女性の姿かな?と勘付いたのですが、皆さまは如何でしょう。
左側のも女性の絵かなあ。
うん、そうですね、ここまでくると3人の女性を描いているのだなと判ってきましたね。
表情など細かいところを描き入れています。大胆に筆を運んでいるようで、やはり顔などの細かいところは緻密に気を配りながら描かれていました。
墨を散らした点や勢いよく描いた曲線などを描き足して、絵に動きをつけていきます。女性モチーフならではの柔らかさも出しつつ、男女共躍動感を吹き込んでいくのはヒデキチさんの持ち味なのでしょう。
絵はほぼ完成したようです。サインを書き入れていらっしゃるようです。
できたーっ! おおお、素晴らしい!挨拶などを除くとおよそ20分くらいで描き上げたのでした。客席からの拍手と、凄まじいくらいのカメラ・スマホのシャッター音が鳴り止みません。
まあ本当はライブペイントなので動画を載せて見ていただくのが一番伝わるかなと思ったのですけど、ずっとカメラ回しっぱなしのダラ撮りなので、載せるなら編集してからじゃないと、と思いましてキャプチャー画像からのご紹介でした。画質悪くてすみません。
描き上がったこの3枚の絵、実はその場で「1枚5万で販売します」宣言がなされ、早速購入希望の方が手を挙げられていましたよ。ライブペイントの作品だから、ということで安めの価格なのだそうです。展示品は小さめだけどもうちょっとお高いお値段。なんせ展示品の方はこんな風に一発勝負ではなく、書道のように何枚も何百枚も、書いてはボツにして書き直してを繰り返して、最高のものを選んで飾っているわけですからね。
iPhoneで動画を撮りつつ、でも出来るだけその場の空気を感じながら直接肉眼で見るように心がけてのライブペイント鑑賞でしたが、やはり圧巻でしたね。見ているこちらまで緊張しながら、一筆一筆に魂が込められていく様を体感したような思いです。なかなかこういう機会は得られないかもしれませんが、もしお近くで茂本ヒデキチさんのライブペイントがあるという情報を耳にしたら、是非ともご覧になってくださいませ。