そう褒めちぎってる訳でもなく正直、固定回線をやめてWiMAXに一本化するのは無理があると思う

簡単なものですがWordPressで作られたこのBlogには統計情報をまとめてくれる管理ページがあります。それを見ているとGoogleやYahoo!経由で、WiMAX関係の検索ワードによって訪問して下さっている方が意外と多いのに気づきます。おそらく探されている情報について何の役にも立たないことしか書いていなくて皆さんガッカリされているのではないかと気になります。

検索ワードの組み合わせから、例のタダ替え大作戦に乗ろうかどうしようか迷っている方がかなり多いのだろうなということは解ります。自分自身もそうでしたし、その際は同じようにいろいろなブログを読み漁って参考にさせて頂いて、結局そのタダ替え大作戦のキャンペーンを利用して機種変更(正確には手数料無料の解約&新規契約なのですが)に踏み切りました。でもこれはあくまでも、自分が利用する機器や地域や使い方などに合うか合わないかで判断するしかないのですよね。

実際、わたくしはHWD15に変更したわけですが、これも弊社事務所ではWiMAX2+の電波が良好に入るので快適に使えていますけれど、週に数回仕事をする得意先事務所では予想に反して電波が掴めません。どちらかというと得意先事務所のほうが同じ郊外でも市街地に近いほうだと思うのですが、少し表通りから入り込んでいるからなのか、ハイスピードモードにしていてもWiMAX2+ではなくWiMAXの電波に切り替わったり圏外になってしまいます。ここではWi-Fiで光回線に繋げられるのでそちらを使っていますが、そうでなければ仕事に支障が出るところでした。

また、家族の住む家に行った時も、弊社事務所よりもアンテナ1本弱くなっていました。事務所よりも市街地に近いマンションの5階なのですが、ひとつには建物の構造や材質が関係しているのではと考えられます。WiMAXの電波は、壁などの障害物に影響を受けやすいのです。これは契約を考えている方は頭に入れておいたほうがいいです。

このBlogのいくつかの記事を読まれると、WiMAX超おすすめ!という風な調子に思われるかもしれませんが、わたくしは必ずしもそう訴えるつもりはありません。タダ替えの前から3年ほどWiMAXを利用してきたので、いささか贔屓目であるのは確かですけれど、強くお薦めは致しません。特に、わたくしと同じように、家でも外でもこれ1本にして固定回線は解約しようと考えていらっしゃる方には「やめとけ」と言わせて頂きます。

それは何故か。ひとつには速度制限があるからです。2/20からUQ Flatツープラスには、月間7GBを越えると通信速度制限が行われるのです。このことは以前の記事にも書きましたし、わたくしもこれの適応が免れるということで2/19までの契約移行を急いだわけです。

でも2/20からは料金は高くなるけど制限なしの「ギガ放題」が設定されたから、こちらのプランを選べばいいんでしょう?との声も聞こえてきそうですが、このページをよく読んで下さいませ。

“ネットワーク混雑回避のため、前日までの直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が3GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日にかけて制限する場合があります。(「WiMAX 2+」は2015年3月までこの通信速度制限を実施しません。)”

この部分ですが、今年の4月からは直近3日間で3GB使用すると翌日まで速度制限がかかります。これはハイスピードプラスエリアモード(auのLTE回線)を使わなければ、とかそういう話ではありません。WiMAX2+のみの使用でも対象です。ギガ放題は対象外では?と思えそうですが、このページへのリンクは「ギガ放題のご利用状況により制限がかかる場合があります」という表記とともにギガ放題の説明ページに貼られています。

超えなければ良い話、ではあるのですが、固定回線をやめてWiMAXに一本化してPCで動画を見ていたりすると、簡単に超えてしまいますよ。

そして先日あることに気づきました。動画も見ないように気をつけていても、今のご時世だとどうしても避けられないことがあるのです。それはソフトウェアのアップデート。OSさえもCD-ROMではなくダウンロードで配布される時代です。もしトラブルで再インストールなんてことになったら、こんな通信速度制限のある回線しか無ければ泣きっ面に蜂ですよ。

ですので、スマートフォンやタブレットのみ利用する独り暮らしの方ならまだしも、少なくともPCを利用することがある方は、いくらWiMAXが魅力的だからといって、今から固定回線を廃止してしまうのはかなり危ない橋を渡ることになるのではと思います。なんだか3年前に比べて逆行している気もしますが。

わたくしも本音として、タダ乗り大作戦で生じたこの先2年の契約期間のうちに光回線かADSLでもいいので増設しようと考えていますし、おそらく2年後の更新はしないだろうと思っています。

そもそもWiMAXの技術自体がLTEまでのつなぎのような技術と言われていますし、アメリカでの事業を行っているクリアワイヤ社もWiMAXからは撤退するという噂もありますから。なんせクリアワイヤはアメリカの通信会社スプリントの傘下で、スプリントはご存知の通りソフトバンクに買収された会社ですのでね。

なんだか批判めいた記事になってしまいましたが、WiMAX2+をそこそこ快適に利用して気に入っている者としては、マイナスの側面も紹介しておかねばならないなと考えた上で今日はこういうことを書いてみました。

物事全て一長一短あります。ひとつのものを鵜呑みにせず、いろいろな情報を集めてご自身の環境条件に照らして比較なさってくださいませ。

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