今日は得意先事務所への出勤日でした。さて出掛けようと思ったら得意先社長から電話があり、現在手がけようとしている案件がうまく進まなくなるかもしれないから保険として別のプランを考えたので、その申請書類を準備してと言われました。それをこなして、溜まってる仕事に手を付けようとしたら、また別の指令。あっという間に時間が過ぎるくらい一生懸命やりましたよ。じゃあ週末だしお疲れ様独り飲み会やっちゃいますか!
そんな安易な考えで独り飲み会を開催してしまう為に、腹を中心に要らない肉がついてしまっているのは知っているのですが、やめられないのがお酒であります。これはもうお酒の神様に見初められてしまった運命なので、お酒の神様に失礼の無いよう有難く嗜むのが正義だと思っています。
お酒と言っても、最も好きなのはビールでありまして、あまりにも好きすぎるので、あれこれと好き嫌いがあったりします。わたくしの周りではみなさん割と、ビールは好きだけどどのメーカーのどの銘柄とか特別こだわりは無いし何でも飲むよと言うのですが、いや全然味違うだろっ?!と思うわけです。
それでビールメーカーさんには申し訳ないのですが、あまりにもビールが好きすぎて、発泡酒やいわゆる新ジャンルというものは、わたくし全く飲めないんですよ。飲まず嫌いじゃないの?と人から言われることもありますが、とりあえず時々ランダムに飲んでみまして、やっぱり駄目だなーと再認識するセルフ人体実験は行った上での考えです。
ですが!ですが!ですが!
現在のところ1種類だけ、そんなわたくしにも美味しいと思えてリピーターになっている新ジャンルがあるのです!
それがこの、サッポロビールから発売されている「ホワイトベルグ」であります。
そもそも発泡酒や新ジャンルというものは、ビールに対する酒税の高さを回避するためにメーカーさんの努力で生まれたものです。わたくしは、いくら自分の味覚に合わないとしても、この発想とそれを実現する開発努力に対しては敬意を示したいと思っています。ですが、ビールであるか否かの基準のひとつである麦芽の使用比率が3分の2以下であるという部分で味に差異が出てしまうようで、どうしても自分の味覚にマッチせず、なんだか科学的合成品のような風味に違和感を覚えてしまうのでした。
ところが、このホワイトベルグはそういったものとは一線を画していました。ベルギーのホワイトビールのような味を再現するというコンセプトで開発された商品なのですが、原料の中に、大麦麦芽やホップなどビールにはおなじみのものに混じって、コリアンダーシードやオレンジピールが名を連ねています。実は大きなポイントはここなのです。
これらのものはベルギーのホワイトビールを造る上では欠かせないものですが、日本の酒税法におけるビールの定義では使用可能な原料に含まれない訳です。なので、より本場に近い味をと研究して作られたビールであるにもかかわらず、ビールではないとされ、リキュール(発泡性)という分類をされてしまうのです。詳しくはここ参照。
でもそれが幸か不幸かビールの税率の適用を受けないという結果になり、ビールよりも安く販売されるという、消費者にとっては嬉しい結果にもなっています。わたくしの身近でビール通な方にも評判は良く、こんな手頃な価格でこの味が楽しめるなんて素晴らしいとの声もよく耳にします。
発売されたのは昨年の5月なので、あまり売れ行きが良くなかったお店では取扱を止めていて手に入り難くなっているかもしれませんが、まだ飲まれたことのない方は一度お試し下さい。そうそう、ビールは苦いから得意じゃないっていう方も、このフルーティーな味なら飲みやすいかもしれませんよ。