終わりました。フィニッシュト。ドじゃなくてト。明日の大晦日までかかるかと思われていた伊予柑収穫の仕事を今日なんとか納めて参りました。よく頑張った。とりあえず今夜からは、弁当のおかずを考えることと天気の心配をすることから解放されてホッとしています。

言うても本当は農家さんが、わたくしの出勤前と出勤後にギリギリまで粘って作業されてたから無事終了できたんじゃないかと思うのです。昨日だって昼前に降り出した雨で無念の中止になった場所から、今朝わたくしが作業開始時間に向かった地点まで、同じ場所とは思えなく、えらく進んでやいませんか？という感じでしたから。もちろんご自身の生活がかかっていることですから、見えないところで相当な努力をされていたんでしょうね。

農家さんのご夫妻と、もう一人平日の午後だけ手伝いにいらっしゃる方がいて、わたくしを含め４人で12月ほぼ丸ごと使って収穫作業を行いました。農家さんは本職なのでベテラン技は当然として、わたくしも過去に10年近く他の伊予柑農家さんで収穫のバイトをしていたので、全くの素人よりは手早くこなせますし、もう一人の午後からの方も、ここの農園で昨年も収穫のお手伝いをされていたそうなので慣れていて、その為作業スピードはかなり速かったのではないかと思います。

昨年は人数的にはもう一人多かったのですが、それで全部終わったのが29日だったそうなのです。今年はこれだけ雨が降って延び延びになったにもかかわらず、それより1日遅かっただけですから、やっぱりちょっとこれは、自分で言うのもなんですが、かなり貢献度高かったのかなと思います。ええ、ほんとに、すごく感謝されましてね、時給とは別に金一封頂いてしまいました。

でもお気持ちは嬉しいし、感謝のしるしとして有難く頂戴しましたが、でもそれは農家さんが収穫作業をしやすいようにと非常に細やかなところまで気配りされていたからなんですよね。

脚立なんぞ使わなくても簡単に収穫できるように枝を剪定してくれていたり、変に実りすぎないように摘果をしてくれていたり、道具を準備してくれていたり。きちんと決めた時間に充分な休憩を下さったりするのも、体力が回復して却ってスピーディに作業に取りかかれるようになりましたし。そういう環境が整っていなかったら、いくら慣れていると言ってもこの速さでは作業できなかったと思いますね。

それと去年も作業を手伝ったという午後だけの方。とてもユニークでパワフルな方で、この方が一緒だったからこそ自分も全力で手伝えたと思っています。実はこの方は元プロ野球選手で、収穫作業の後は少年野球の指導で3000本ノックとか平気でされるような強靭な体力の持ち主。当然精神力もタフで且つ冷静で、今日はキャリー何杯分収穫すると目標を立て、それをコツコツと打ちのめすことに喜びを見出しながら作業されていました。

わたくしなんぞは目の前に積まれたものをただひたすら、やけっぱちになりながら勢いでこなしていくだけなのですが、自分で立てた目標へ果敢に挑んでいく姿勢には影響されましたね。ジャンルは何であれ、厳しいプロの世界で一流の仕事を学んだ人はやはり違うなと感服した次第です。

単に本業休業中の小遣い稼ぎ程度に考えて気軽に始めた伊予柑収穫のバイトでしたが、運良く良い人たちに巡り会えて、伊予柑だけでなく仕事面で学ぶべきことも収穫できた貴重な経験になったと思います。今後に活かさなければもったいないな。

では、予定外に1日早く年末年始休暇が得られることになったので、明日は体をしっかり休めてから、新年を迎える用意をしますよ。