財布の中のこのお方

一人で会社をやっているので、財布の中味チェックはまめにすることにしています。理論上、個人の財布と法人の財布はきっちり分けなければいけないからです。念のため、物理的にも分けていますが、会社の消耗品を買う際に個人の財布からお金を出して立替えた場合等、気をつけないと混乱してしまうので、こまめなチェックは欠かせません。

出張後半戦からはバタバタと忙しかったので、とりあえず溜めておいたレシートの整理をしようと、数日ぶりに財布の中の現金を全部出した所、久々にこのお方が財布の中で眠っていたのに気づきました。目にするのは何年ぶりでしょうか。

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そうです。2000円札!
イベント会場でレジの担当スタッフが「さっきお客様から2000円札をお預かりしたのですが、レジのどこに入れましょうか?」と尋ねてきたので、自分の財布の1000円札2枚と両替した事を忘れていたのでした。

確かに、古いタイプや小型のレジはお札の収納場所が3つにしか仕切られていませんし、お釣銭に2000円を出すと嫌がられる場面もありますし、売上金に混じっていても数え間違いの原因になったりするのも事実ですし、(現状では)小売業の現場にやってくると困惑するお札ではあります。なので両替して財布に仕舞い込んだわけですが。

でも個人的には2000円札って好きなんですよ。その額面と機能性が。

過去にニュージーランドで暮らしたことがありますが、あの国には20ニュージーランドドル(NZD)紙幣というのがあって、銀行から引き出して20NZD札を受け取り、スーパーで20NZD札で支払い、家賃の支払の中に20NZDを混ぜ、パブで20NZD札を渡してビールとお釣りを受け取る、という風に日常的に使っていました。

20NZD紙幣には最初は戸惑いましたが、慣れると便利でした。40NZDでもお札2枚なので、お釣りを受け取るときは2カウントで済むし、財布も膨らまずスマートだし。あとは物価の違いもありますが、ちょっとしたカフェや買い物くらいのお出掛けなら20NZD札を1枚ポケットに入れておけばなんとかなるので、そういう面でも重宝しました。

2000円札の話に戻りますが、最近ほとんど見かける事がなくなったと思われがちですけれど、国内ではまだ1億枚ほど流通しているのだそうです。そしてその4割近くは、ある地域で活躍しているのだとか。その、4000万枚以上の流通量を誇る地域とは、やはり沖縄県。地元のシンボルである守礼門が描かれていますのでね。また沖縄返還前は米ドルが流通していたので2のつく紙幣を使い慣れている人も多いからという説もあるそうです。県内では地道な普及活動もあるようですが、何かのはずみで、発行から15年ぶりに大ブームなんてことが起きると面白いだろうなと想像を膨らませたりしています。

でも難しいかなあ。何しろ自販機やATMといった、仲良くしなきゃいけない相手もいるし、さらには電子マネーというライバルも増えたわけですからね。だけど頑張れ2000円札!

さて、我が財布の中のこのお方は、どこで使おうかな。

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