昨日書いた林道を走っていて、思い掛けない場所に立ち寄ることができました。当初高知県の梼原町の方を通るルートだということで、梼原といえば…と気づいていたんですが、まさか偶然そんなところを通ることになるとは。
その場所とは韮ヶ峠というところです。ここは坂本龍馬が脱藩したと言われるところ。
わたくし日本史が得意ではありませんので、あまり詳しく書けませんが、幕末の英雄、坂本龍馬は、土佐勤王党の一員として活動していました。しかし吉田東洋の暗殺が行われた頃には土佐勤王党と考えが合わなくなり、土佐藩を脱藩したのだそうです。言ってしまえば裏切りでもあるのですが、仲間たちのように土佐藩という狭い世界にこだわり続けるより、もっと広い世界に飛び出して一発逆転を狙うような気持ちもあったのかもしれません。
その脱藩の際、今でいう高知市から梼原町に立ち寄って、当地の同志と共に県境を越えて大洲市、内子町などを経由して、山口県は下関市へ向かったのだそうです。
この時に龍馬が通った道というのが、梼原町をはじめ有志の方々によってルートが解明され保存されているのですけれど、大抵のところは徒歩でしか行けないような山道だったりします。
ですが、ちょうど県境に当たる、つまり名実ともに脱藩の瞬間を迎えた地点というのが韮ヶ峠、つまり昨日の記事の林道と県道379号線が合流するところだったのですよ。
数年前の大河ドラマ「龍馬伝」でさらに高まった坂本龍馬人気も手伝って、この龍馬脱藩の道も観光名所の一つとして脚光を浴びているようです。こんな風にモニュメントが設置されて、訪れやすいようトイレや駐車スペースなども整備されています。
この看板から50m先に越境の地点があるというので、少し歩いてみました。
するとこんな碑が。道路にも県境のラインが引いてあったのですが、なぜかそれは撮りそびれているという失態。
反対側にはこんな石碑も。坂本龍馬は同志の澤村惣之丞と二人で脱藩したのですね。
そして路面の脇には、こんなプレートが埋め込まれています。県境を跨いだ龍馬の足跡なのだそうです。
この地点から先、道が二手に分かれています。山を下るように続くのが、龍馬が旧河辺村方面へ走り抜けたという道。
もう一方はまたさらに山の上へと登っていく道。我々はこちらを走って大野ヶ原を目指します。
全く想定もしていなかった林道を走って、いつか立ち寄ってみたいと思っていた龍馬脱藩の道で、龍馬と同じボーダーラインを跨ぎ越えることができたのは、偶然にしても感動的な出来事でした。あまり大々的に言ってませんが弊社の社名「ジッチュウハック」って坂本龍馬の名言から拝借したものですしね。
で。まだ四国カルストには辿り着かんのかい?はい、すみません、明日には必ず。