久しぶりに街の中心部へ行く用事ができたので、この際にと行きそびれていた展覧会へも立ち寄りました。フットワーク軽く初日に出かけたいところなのに、遅くなって申し訳ないですね、DM葉書も頂いていたのに。
で、用事を済ませた後で目指したのは湊町のギャラリー リブ・アートさん。10月13日から始まっている早崎雅巳さんの作品展「Pueraria(プエラリア)」が観たかったのでありました。
早崎さんの作品展については以前にも紹介したことがありますが、今回の「Pueraria」という作品展は、元々銀座や金沢などのギャラリーで、巡回展のような形で展示していた作品群と、それ以後に描いた作品もプラスしての展示になっているそうです。「Pueraria」というタイトルに沿った作品群はこんな感じの絵たちです。赤と緑の色合いが印象的。
対してそれ以後の近作はこんな感じ。どちらがメインってこともないんだけど、とおっしゃっていましたが、個人的にはやはり「最新作が最高傑作」な感じがするんですよね、早崎さんに対しても。
なので、ああこういうのいいなあと思った絵が、実は開催数日前に描き上げた作品だと知って、やっぱりなーと思ったりしたのでした。昔からの早崎さんの絵の雰囲気に回帰しているようで、ぐるりと旋回して上の段に昇っているようなセンスが感じられます(とか適当に言ってます)。
面白かったのがギャラリーの南側の部屋の展示で、描いた作品をPhotoshopで少しずつ消しながら、コマ撮りを逆再生していく要領で作ったという映像作品。つまりどう見えるかというと、何もないところに絵が描かれていくアニメーションのようになるのです。しかし普通のアニメの滑らかさと違ってカクカクした動きで線が増殖していくような様子が少し不穏な空気を生み出すようにも感じられました。
わたくしのように絵画がわかるわけでもない人間でも、この映像作品はなかなか面白いなあと思ったので、お近くの方は是非ご一見のほど。
早崎雅巳作品展「Pueraria」
2016年10月13日(木)〜18日(火)
11:00〜19:00
@ギャラリー リブ・アート
松山市湊町4丁目12-9 メゾンM2ビル3F
(写真は早崎さん本人より撮っていいよー載せていいよーと許可を頂いておりますよ)