とりあえずのビール代わりに食前酒として軽く一杯、なんて使い方にもぴったりな「キリン ハードシードル」をお試しあれ

最近コンビニのお酒売り場で見かけて、非常に気になっていたので思い切って、いや思い切る必要なんてなく即断で買い物かごに入れておりましたこのお酒。いよいよ来たかと感慨に耽っております。

その名もキリンのハードシードル。ビールでもチューハイでもワインでもないリンゴのお酒です。

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店頭にあったPOPの説明文がとてもわかりやすかったのですが、つまりは麦芽を発酵させて作ったお酒がビール、ぶどうを発酵させて作ったお酒がワイン、リンゴを発酵させて作ったお酒がシードル、ということなのです。

これはついでの豆知識なのですが、このシードルというお酒のことは、英語圏ではサイダーと呼びます。サイダーって、あの甘くてシュワシュワした炭酸飲料じゃないかと思われるでしょうが、それはソーダポップというのだそうです。

そのソーダポップが明治時代に日本へやってきて、その後日本で売り出される時に、なぜかサイダーと名付けられて広まったので、後にこのリンゴのお酒(真のサイダー)を売り出す際には同じ名前にするわけにはいかずフランス語由来でシードルと名付けたのだそうです。さらに細かく言うと、英語圏でもアメリカの場合はジュースの方はスウィートサイダー、お酒の方はハードサイダーという言い方もあるのだそうで、このキリン ハードシードルのハードはそこから来ているようですね。

それで、冒頭に書いた「いよいよ来たかと感慨に耽る」というのはですね、実はこのキリン ハードシードルっていうお酒自体は少し前から(調べてみると2013年から)世に出てはいたのです。ただし、一般向けに小売はされておらず、飲食店での提供に限られていました。

そんなものが存在することを、わたくしも実は去年まで全く知らなくて、去年たまたま事情通の友達と飲みに行った時、お店のメニューにあったのを勧められつつ教えてもらって初めて知ったのでした。

シードル自体は古くからニッカウィスキーがニッカ シードルとして売り出していたので飲んだことはありましたが、その店で初めて飲んだキリン ハードシードルはリンゴの味も濃く、炭酸の具合も強めで、甘さよりもドライ感が効いているパンチの強いお酒という印象でした。だから「ハード」なんだと勘違いしてしまうくらいでしたよ。

で、ですね、今回の量販店などでの市販に踏み切ってくれたのは非常にありがたいのですが、中身のリニューアルもしちゃったようなのですよ。それが、どういう規模のリニューアルかわからないのですが、実際こうして買って飲んでみると、去年お店で飲んだあのゴリゴリした感じがかなりマイルドになったなあという印象を受けました。美味しいは美味しいのですが、カレーでいうところの辛口が中辛になったような。

でもべたっとした甘さはないので、食事のお供、特に食前酒としてシャンパンとかスパークリングワイン、または「とりあえずビール」の代わりに飲むのには最適なんじゃないかと思います。アルコール度数も4.5%なので程よく酔える感じですし。こういうのも、もっと日本のテーブルドリンクに定着すればいいのになあと思いますので、皆様も見かけたら是非一度試してみて下さいませ。

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