昔、家で小鳥を飼っていたこともあって、小鳥大好きな反面、実のところ猫はあんまり好きではありません。獲るから。なんだけど妙に猫に好かれることがあるんですよね。
ずっと前に書いたと思うのですが(探すの面倒なのでリンクは気が向いた時に)事務所に野良猫が遊びに来ることがあります。みゃおぉと勝手に名前もつけています。事務所の周辺は本当に野良猫が多くて、いろんな個体がウロウロしたり寝そべったりしているのですが、懐いているのはこのみゃおぉとその子供だけ。あとは人の顔を見て逃げるか無視する愛想のない奴らばかりです。
そして今日、また原付のエンジン音が止まるのを聞きつけて、みゃおぉが駆け寄ってきました。足元に擦り寄ってきて撫でろというわけです。ところがそこに、見慣れない猫が先客として居るわけです。にゃーにゃーうるさい奴です。でも見たことのない色と模様でした。
みゃおぉが自分の子供を呼ぶためにミャーと鳴くと、子猫もミャーと答えて近寄ってくるのですが、どういうわけかその見慣れない猫も、その声を聞いてみゃおぉの側へ行こうとするのです。
あれ、こいつもみゃおぉの子供?と思っていたら、突然みゃおぉは威嚇するようにフーッと荒げた声を出すのでした。でも、その見慣れない猫は、母親を探す時の声で(そういうのはみゃおぉ親子達を観察していたらなんとなく分かるようになりました)ミャーミャー鳴き続けて、みゃおぉに身を寄せようとするのです。
あー、わかった。捨てられた猫だこいつ。
みゃおぉが「私はあんたの母親じゃないよ」って感じで追いやろうとしたり自分から遠くへ逃げたりして、しばらく騒々しかった猫たちもやがて散り散りになりました。
しばらくしたらまた近くで声が聞こえたりしたので、この周辺でしばらく母猫探しをするつもりなのかもしれません。捨て猫ではなく単なる迷子で、無事に見つかれば良いのですが。
ただ、もしかしてと頭をよぎったのは、2〜3日前に5軒くらい隣の家の前の市道で、車にはねられた猫の死骸を通りすがりに見たので、それがこいつの母猫だったのかもなあ、と。それだったらあまりにも可哀想だなと思うのですが、でも飼うわけにはいかないんですよ。年に数回出張で留守をする身としては。経済的にも自分を養うので精一杯ですし。
3連休なので市役所なども休みだし、明日にはいなくなってるかもしれないので、少し様子見ですかね。もし母猫に会えなくても優しい人に連れて帰ってもらえて幸せに暮らせるといいですけど。
その不憫な子猫、お腹を空かせているんじゃないのか、って?それは心配いらないのですよ。通りすがりに餌を撒いていく人が何人もいるので。こういう状況なら助けてもらえてよかったね、ではあるのですが、近隣住民としては非常識で迷惑な話です。
夜遅くなって、事務所アパートの庭を挟んだ小道を見ると、多分さっきの迷い猫のためにでしょう、誰かが撒き散らしてくれているのですよ、残飯と大量のちくわを!
あのね、小さな命を助けてくれてありがとう、でもある話かもしれませんけどね。
誰があの道端の掃除すると思っとんじゃ!(近所の方々です)
猫に塩分過多のちくわなんぞやって、腎臓壊して早死にさせて猫ちゃん大好きとか言うつもりか!
あんたの残飯で一番喜んどるのは猫じゃなくてカラスだということ知ってんのか!
などなど事務所の目の前の道端に残飯とちくわを撒いた愛猫家の方には、申し上げたいことが山ほどございます。愛するかわいい野良猫ちゃんたちのために、どうぞご自宅の敷地にて残飯を撒き散らして、命尽きるまで責任もって面倒を見てあげて下さいませ。