愛用のiPod touchが起動不能!バックアップデータが古くて消したはずの嫌な思い出が蘇る恐怖体験

今日は何を書こうか、と考えている間に、悲惨な出来事が起こってしまいました。その救助方法を調べて対応に追われているうちに夜中じゃありませんか。あああああ、時間と諸々返せー!

何が起こったのかというと、わたくしが電話のできないiPhone代わりとして使っているiPod touchが一時再起不能になってしまったのです。前々から調子が悪いなと思っていて、そろそろこんなイレギュラーな使い方を卒業してiPhoneに乗り換えたほうがいいんじゃないかなと考えている矢先の出来事でした。

最近アプリのアップデートをするたびに、途中でフリーズして再起動しなければならないという症状が出ていました。再起動すれば元に戻るのですが、頻繁に起こって厄介に思っていたし、またアプリの起動時や操作の途中で、異様に読み込みが遅くなったりもしていたので、もう3年以上経つしスペックがiOSに追いついていないんだろうなと思っていたのです。

そして今日も気づいたらアプリのアップデートのお知らせが溜まっていたので、順番に処理をしていきました。すると途中でまたフリーズしてしまったのですが、再起動をしてもアップルマークから先に進まなくなってしまったのです。

えーと、ここで「再起動ってどうやるの?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますので、参考になるページをAppleのサイトより。

https://support.apple.com/ja-jp/HT201412

ここに書かれている通りなのですが、「Apple ロゴが表示されるまで、スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンを同時に 10 秒以上押し続け」ることで再起動ができます。フリーズしただけなら大体これで直ります。

しかし今回はそれで解決しなかったので、同じページのその先へ進みました。「起動の途中で動かなくなる場合」まさにこの症状です。

Appleロゴが出ても同時長押しをし続けますと、iTunesに接続せよというイラストが表示されました。これがリカバリモードの画面だそうです。

そこでiTunesのほうからアップデートをするか復元をするか、というポップアップが出るので、アップデートを選択します。するとデータを保持したままiOSの再インストールが始まるので、元どおりに復旧できます。

の、はずだったんですが!

iOSの再インストールでは復旧できませんでした。インストールの途中でエラーが出ます。

と、本来はここで、先ほどのリンク先の指示通り、Appleサポートへ連絡の上修理に出すというのが正しい判断だったのかもしれません。

しかし修理に出すのであってもデータは消える恐れもある。バックアップはiTunesにあるはずだから、と思って「復元」ボタンを押す方に賭けてみました。工場出荷状態に戻してからバックアップのデータを入れれば良いのです。

と考えていたんですが、どういうわけか大いなる勘違い。今はクラウドサービスのiCloudに自動的にバックアップを取るようなシステムになっているのですが、購入時はそのiCloudへの過渡期で、まだ信用ならんなと思ってその設定をオフにしたままだったのです!

なので当然iCloudにはデータが無い。

そしてバックアップはiTunesへ接続時に保存ということになっていたのですが、もうアプリのインストールもWi-Fiで直接できるようになっていますから、まずiPod touchとMacBook Proをケーブルでつなぐこと自体をしなくなったので、最新のバックアップが2012年12月とかって表示されているのです。

買って間もない頃に繋いだっきりで、ずっとバックアップも取らずに今まで使い続けてきたわけですね…。

そして結局「復元」ボタンを押してしまった後で手元に残ったのは、買って間もない頃の中身をそっくり移植したiPod touchでした。不要になって削除したアプリが古いアイコンデザインのまま蘇っております。代わりによく使うアプリは消えてしまってます。

消えたと言っても、Apple IDに紐付けされた購入履歴は健在なので、再インストールは可能なのですが、これが面倒。中身のデータは生きていますが、アプリにログインするIDやパスワードを設定し直す必要がありました。

そんな感じで、音楽なども、Apple IDに対してのデータなので、Macにも保存されているし、iCloudにも保存されているので大丈夫。

写真もフォトストリームで自動保存されているから大丈夫だったのですが、ここで恐ろしいことが起こりました。iPod touchローカルに保存されるカメラロールが2012年当時に戻っているのです!

それによって、削除したはずの写真がゾンビのように蘇るというおぞましい事態になったわけです。もう二度と見たくない奴と一緒の写真とかが再び手元に!思わず悲鳴をあげるレベルでした。

そういう不要なものもガンガン消していって、かなりスッキリした中身になると、動きもさほどモタつかないようになりました。どうやら不具合の原因は、データやアプリの詰め込みすぎで容量を圧迫していたからのようですね。

なので消えてしまったアプリの再インストールも、本当に使うものかどうかをよく考えてからにしようと一旦保留にすることにしました。見直してみると案外必要のないアプリも多いんです。

思わずうっかりなミスでしたが、思いがけず断捨離のような形になったし、動きも悪くなくなったので瓢箪から駒といった感じですね。

オススメはしませんが(なんせ時間と労力が思いの外かかる)必要なデータはバックアップした上で、復元でたまにはリセットするのも良いのかもしれません。

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