割と勢いだけで今日は内子へ行ってきました。去年の11月にモダンダンス公演を見に行って以来の内子座です。今回は何を見に行ったかというと、真心ブラザーズ!
YO-KINGと桜井秀俊の二人からなる真心ブラザーズ。サポートメンバーを加えてロックな音楽をやっておりますが、彼らって元々は早稲田大学の学生時代にテレビ番組の勝ち抜きフォーク合戦で世に出たのでありまして、アコースティックギター1本での弾き語りももちろん得意中の得意。
そんな彼らが、先攻後攻に分かれて一人づつ主にソロ作品などの弾き語りをし、最後に少しだけ二人で真心ブラザーズの曲をやるというちょっと変わったツアー「サシ食いねぇ!」で内子座公演をやるという情報を知ったのが一週間ほど前。大阪にも行ったばかりだし、月末にも関東方面行くし、節約しなきゃなあというのが念頭にあってかなり悩んだのですが、でもやっぱり聴きに行かないと絶対後悔しそうだなあと思ったので、昨晩23:50頃、コンビニへ走って前売り券の発売終了間際にチケットを購入したのでした。当日券だと500円上がるし万が一ソールドアウトとなってもいけませんから。
そういう感じなので、今日はゆるくゆるーく、内子へ行くのもJRの特急ではなく普通列車でのんびりと。片道760円1時間ほどで到着です。その代わり着いてからも、それから帰りも、中途半端な待ち時間が長くて結果的にはケチらず特急に乗ったほうが良かったかも、と思ってしまいましたが。
でもまあ、ちょっと内子座までぶらぶら遠回りして、開場したら(前夜の購入だから当然整理番号は最後尾の方で)一階の枡席は満席とアナウンスされたので二階の向桟敷の最後方を陣取りました。
舞台には松の木の書割がでんと備えられていて、中央やや後ろ寄りにアコースティックギターが2本、スタンドに立てかけられて、マイクスタンドとモニタースピーカー。違和感があるような調和しているような、不思議な雰囲気です。
こんな素敵な空間で、まずは桜井さんから歌い始め。実はほぼ知ってる曲無しだったのですが、ギターのいい音と声が内子座一杯に醸し出す柔らかい空気に、とても心地よいグルーヴを感じました。桜井さんの話によると、内子座での公演を希望されたのが桜井さんご自身で、昨年の夏の香川県での音楽フェス「モンスターバッシュ」に出演した翌日、内子座文楽の公演を見に行って、その時にここでライヴやれたらなあと思ったのだそうです。一年も経たず実現できるなんてラッキーですね。
攻守交代で続いてはYO-KING選手。こちらもソロ曲など知らない曲が多かったのですが、それでも力強い歌声とリズムで楽しませてくれるのはさすがです。一曲だけ、元々はボブディランが歌っていた曲を自身で訳したカバー「マイバックページ」は知っていたのですけど、生で聴いたこの曲は非常に格好良くて、胸に沁みました。
最後に、二人揃って真心ブラザースとしてギター2本のデュオで数曲やってくださいました。最後に秋から「GREAT ADVENTURE」というアルバムの発売20周年を記念して、アルバム丸ごと再現ツアーをするという告知があり、その中から2曲を披露してくれました。それらが、まさか聴けるとは思ってもいなかった大好きな曲だったので、涙が出そうなほど嬉しかったし、きっとその秋のツアーではバンドスタイルでやると思うのでギター2本での演奏を聴けたのは非常に貴重な体験となりましたね。
その後のアンコールでも、彼らの知る人ぞ知るデビュー曲と最大のヒットである有名なあの曲をギター2本で歌ってくれて、大満足で会場を後にしました。
いやあ、大半は知らない曲だったとはいえ、とても楽しく心地よい2時間でしたよ。あれだけ悩んだ末に、行く方を選んで良かった!来月の請求書が来たって後悔しません!真心万歳!