当blogで最近閲覧数が増加しているのが、昨年4月に書いた枇杷の木についての話で、ちょうど今、枇杷の実が熟れている時期だからというのもあるのでしょうけど昨日も今日も40ページビュー超えです。
ですけれど書いた本人としては以前にも言ったと思うのですが、削除した方がいいんじゃないか?と考えているくらいの記事でして、なぜかというと本気で枇杷の剪定について困っている人が検索して、どういうわけか上位に表示されるんですが、一発で解決策が得られるような内容ではないからです。
世の中には如何にして検索結果で上位に表示されるかを様々な手段で(中には姑息な手段を使って)講じている方もいらっしゃるはずなんですけど、この枇杷の話については、どうぞそういう方々にお譲りしたいくらいです。
あの記事は実家の庭に植えられていた枇杷の木のことだったのですが、実は会社の事務所のあるアパートの敷地にも枇杷の木が植えられていまして、今朝はいきなりその木の枝がごっそり切られるところからスタートしました。
公道に枝がだいぶはみ出ていたので、それが邪魔だからかな、と思っていたんですが、ノコギリを持った隣のマンションの大家さん(何故?)は木によじ登ってから一発目に上に向いて伸びる幹をゴリゴリと。真っ二つに折れて半分ほどの高さになってしまいました。
いろいろ面倒だったのかもしれませんがなんと豪快な。そしてそれから横に張り出した枝を数本切り落として、もう今日は疲れたと言って途中で止められました。
それで切り倒した幹と枝についていた枇杷の実は、同じアパートに住むおばさんが、せっせと鋏で取っていました。結構大きく実った枇杷の果実がたくさんついていて、スーパーの特大レジ袋がすぐに一杯になるくらいでした。
茂っていた枝や葉が大方無くなってしまったので、日差しが明るくなりまして、気分的には少し清々しくなりましたね。
しかし、いきなりどうして切ったんだろう、と不思議に思っていたのですが、おばさん達と話をしていて衝撃的な事実が。
ノコギリで切ってくれた隣の大家さんとは反対側のアパートに、ちょっと危なそうなオッサンが住んでいるらしいのですが、その人が毎年毎年、枇杷の実を取っているらしいのです。うちのアパートとは特に関係ないのに、剪定鋏や場合によっては脚立なども用意して、堂々と取って行くんだそうです。
へ?
で、うちのアパートのおばさんが、実っているのを見てて、そろそろ食べごろかなあ、取ろうかなあ、という時になると、その隣のアパートのオッサンが既に取ってしまっているのだそうです。
へ??
その現場に居合わせたらおばさんも一緒に取るようにして自分の分を死守しようとするのですが、やはり向こうが背が高いし力もあるのでオッサンが根こそぎ取っていって、その中からおばさんにお裾分けの形でいくらかくれるのですが、まだ熟れてないような美味しくない実ばかりを渡されるのだそうです。
へ???
いつもいつも何様のつもりでかそういうことばかりされるので、ずっと頭にきていて、それならばオッサンに取られてしまう前に枝ごと切ってもらえばいい!と思いついたところへ隣のマンションの大家さんがいたので早速頼んだ、ということのようでした。
へ????
兄ちゃんも枇杷食べんかねーと言われて、咄嗟に「あ、僕は枇杷は苦手なんで…」と部屋に引っ込みました。
ひとまずこのストーリーの中に出てくる3人の登場人物の主たる規範意識に戦慄を覚えたりしながら、この一連の話の中に、うちのアパートの大家さんが一切出てこないことにも背筋がひんやりしましたよ。2016年の日本での話です。