今月あたまに腕時計のバンドを交換したということを書いております。安い費用とちょっとした手間で生き返ったSun Burstくんは、出かける時のお供として活躍しています。
ところでその記事を書いた前に、G-SHOCKをメーカー修理に出して電池交換をしてもらったということも書いております。こちらの時計も動くようになったので、気分に合わせて着け替えています。ただ、G-SHOCKくんのほうも、購入時のバンドがだいぶ傷んできて、交換したいなあという思いが強くなってきました。
デフォルトのバンドは個性的な型押しがされている合成皮革製のものです。合皮ってそこそこ丈夫で扱いやすくはあるけれど、経年劣化が目立ってくるとみすぼらしさが際立つんですよね。本革だと「味が出た」と言い張れるんですが。
ただこの時計のバンドなのですが、だいぶ昔に一度、メーカーの修理窓口に問い合わせをしたことがあって、既に修理部品も無いので同じバンドへの交換は出来ないと言われています。
さらに、純正品の中でサイズが合うウレタンバンドなどには交換できなくもないが、ということも言われたのですが、当時はこのバンドじゃないとこの時計の良さが無くなるなと思って断念したのでした。
今回Sun Burstくんのバンド交換を試みるに当たって、一緒にこのG-SHOCKくんのバンド交換もすることも考えました。しかし、こちらも思わぬ壁にぶち当たり一度は立ち往生してしまったのです。
さっきの画像ではちょっとわかりづらいのですが(後で出る作業中、作業後の画像ならわかると思います)、この時計は本体部分とバンドの間に金属製のパーツがあるのです。本体の文字盤周りがステンレス枠なので、デザイン的にそれに合わせて付けられているのだと思いますが、そのパーツのせいで一般的な交換バンドは付けられないというわけです。
時計屋さんでそう指摘され、呆然としてしまいました。このパーツを外してしまって本体に直接バンドが付けられる構造になっているなら、サイズの合うバンドは付けられると思いますが、このパーツを付けたままの形状だと難しいそうですね、と。ああ、確かに。他の時計にはこんなパーツは無いし、でもこのパーツを外したらこの時計の顔つきは全く魅力の無いものになってしまいそうだし。
でもよくよく観察していたら、ちょっとしたヒントから可能性が見つかったのですよ。まずはこの画像。Sun Burstくんのバンド交換の時に載せた、バンド交換の為の専用工具です。
下の方がその時に使ったいわゆるY型で、上の方がその時には使うことのなかったI型です。I型はどんな時に使うんだろうと思っていたのですが、どうやら今回のG-SHOCKくんの場合に使うみたいです。ま、この画像を見れば一発で解りますね。
バンドと金属パーツは、蝶番のようにそれぞれにバネ棒が通るようになっていて、別のコの字型の留め具でバネ棒の両端を押さえるという構造になっていました。そのバネ棒は、専用工具のI型の方で押し込むと長さが縮んで留め具から外せるのです。要するにこんな感じになります。
なんだ、時計屋さんは本体とバンドを直に繋ぐことしか考えていなかったけれど、ここが外せるのか!と、それに気づけただけで、もうこれ自分で交換いけるという確信を得てしまいました。いえ、実際やってみると他にも困難な部分があったのですが、それにはまだ気付かず。
一応ひとつ気付いていたのは、先ほどの外した後の画像で左端に写るバンドの形状でもわかる通り、中央部に凹みがあるバンドを探さなければならないということなのですが。
自分で切れ。
という命題が降ってきたのでありました。じゃ、長くなりそうなので実際の作業については明日にでも。今日はここまで。