バンドも新品に交換して、CASIO SUF-110 “Sun Burst”は我が腕に生還す

昨日は自分で腕時計の電池交換をした、という話を書きました。へぇ、そんなこと出来るんだ、私もやってみようかな、と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、くれぐれも自己責任でお願いしますね。失敗してもわたくしは責任取れませんので。

さて、電池は交換したものの、切れたバンドはどうするか?という昨日の続きなのですが、それならバンド交換も自分で出来るんじゃないかと考えてしまいますよね。で、実際にやってみました。高級な金属タイプでないなら電池交換よりバンド交換のほうが断然簡単です。

このSUF-110のようなスポーツタイプの時計ですと、本体とベルトは画像のような金属の棒で繋がれていますよね。ベルトの一端が輪っか状になっていて、そこにこの金属棒が通されて自在な角度で動くようになっています。

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この金属棒なのですが、大抵のものはバネ式になっています。端を押し込むと引っ込み、力を外すとバネの作用で元の長さへ戻ります。整頓ツールとしてお馴染みの押し入れ突っ張り棒というのがありますが、あんな感じで本体の凹みと凹みの間を金属棒のバネの力で固定しているわけですね。

ですので作業自体はそのバネ式の金属棒を一旦外して新しいバンドの通し穴にくぐらせ、また金属棒を元通りに装着すれば終わりです。簡単簡単。

ただ、今回の交換作業で一番面倒だったのが、新しいバンドを探すことそのものでした。先ずは手近なところで、思いついた市内の時計店へ現物を持って行き、交換用のバンドがあるかを尋ねたのです。

そうしましたらお店の方がカウンターからノギスを持って来て計るわけです。ちょうど先の画像の、金属棒が収まっている部分。その溝の内法の長さを測って下さったわけです。それが交換用バンドのサイズになるのだそうですが。

あいにく当店にはこのサイズの商品はこちらしかありませんね、と言われて示されたのが、前回交換したものと同じバンドでした。これ、尾錠を固定するものとは別に、大きい穴がいくつも開いていて、まるでハシゴを腕に巻いているようなデザインで格好悪いなあと思っていたのです。そんなに気に入らないのに何故前回それを選んだかと言うと、やはりそれしか無いと言われたからでした。

ちょっと待てよ、他にこんなに沢山バンド置いてるのに?と理不尽にも思えてきたのですが、話を聞くと、どうもこの時計の「17mm」というサイズはあまりメジャーなサイズではないらしいのです。16mm、18mm、20mm、22mmと2mm刻みで偶数のサイズのものが種類も豊富なのだとか。

それでかろうじてネットで探し当てたのがこちら。本革製なら17mmのもいくつかありましたが、この時計には不釣り合いな感じだったので、シンプルなウレタンバンドを選びました。

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この商品が優れていたのは、フィットパーツ付き、即ちジョイント部分が幅の違う別パーツになっていて、4サイズに対応出来るという点です。早速ベルトとフィットパーツを留めている金属ピンを抜いて17mm対応へと交換しました。これを12時側と6時側とも(デジタルなのにこの言い方も変ですが)済ませておきます。

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準備が出来たらバネ式の金属棒の片方を本体から外します。バネ自体は例えばラジオペンチで挟んで押し込んだりすることでも外せますが、古いバンドがついたままだったり、または新しいバンドを通した後で本体に固定する時など、ペンチの先では作業が難しくなります。なので時計バンドのバネ式金属棒外し専用工具を使います。世の中にそんなものが存在するなんて!

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これ、数百円から数千円までピンキリ価格で販売されていますが、時計バンドお買い上げの方に無料プレゼント!なんて場合が意外とあったりするのでよく探してみましょう。

この工具は片方の先が片方は真っすぐな棒で、もう片方は二股に割れています。I型とY型と説明してあるサイトもありました。今回の構造の時計ではY型のほうを使用します。二股に分かれている部分に金属棒を引っ掛けてバネを押し込み、棒の長さを短くして本体の穴から外すわけです。

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外したらこのバンドの場合はフィットパーツ部分の軸受け穴にバネ棒を通して、再びY型で引っ掛けて本体に固定します。ちゃんとバンドのほうには工具の先が入り込みやすいように隙間が空いているのが見事でした。今まで気づかなかったけれど、ちゃんと工業デザインになってるんですね。

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こんな感じで12時側と6時側の両方を装着しました。このフィットパーツがある分、バンドを直接固定するよりも可動部が多いので、腕に装着する時のフィット感も高まりそうです。

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では危うく粗大ゴミ候補になりそうだったSUF-110氏の勇姿です。まあこのグリーンのベセルが主張しまくりなので、これくらいシンプルなバンドで丁度良いですね。元々サーファー向けのモデルらしいので、派手なネオンカラーとかのウレタンバンドも有りだと思いますが。

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早速腕に着けてみます。まあこの時代遅れなチープさが逆に可愛く思えますな。軽いしストップウォッチやタイマーなどの機能も重宝するし、案外使いどころあるかもしれません。そしてどうでもいいけど我ながら腕毛がキモいですね。

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ただし、この見てくれだと昔のように平気で水に濡らしてしまいそうです。自分で電池交換した以上、防水性の保証は無いのでそれだけは気をつけないと! 水仕事の時に必ず外す癖がつくように敢えて本革のバンドに替えても良かったかな。

以上、電池298円+バンド1350円で腕時計を生還させた話でした。

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