昨晩たらふく飲んで、恩人と懐かしい話やこれからの企みの話などをして楽しい時間を過ごしたのですが、さあ帰るぞという段になって「あ。お土産忘れた」と言われ。じゃあ明日お昼に渡すから朝電話するぞ、という指令を酔った頭で受諾しました。
そして今朝。寝ぼけた頭で電話を取って待ち合わせ時間を決め、午後からの勤務前にちょっと寄り道して、昼食をご一緒しました。
それで、「はいお土産!」と渡された物はこれでした。キャンバス地のトートバッグ。
おおっ!糸瓜きたー!
これは東京の根岸にあります「子規庵」の、来庵記念グッズのひとつなのだそうです。子規庵は言わずと知れた、正岡子規が晩年を過ごした自宅であり多くの俳人が集って句会や歌会を開いていた場所です。恩人は子規庵の運営にも関わっていらっしゃるので、こうしたオリジナルグッズの企画にもあれこれ知恵を捻っているのだとか。
実はこれ、「俺はこんなのあまり売れねーだろと思っていた」という恩人の予想を良い方向に裏切り、なかなかの人気商品になっているんだそうです。いや、わたくしは頂いた時に、わ!これいいじゃん!と思ったし、子規庵で販売していると聞いて、結構みんな欲しがるんじゃないのかな?と思ったんですけどね。
サイズもA4の書類が少しのゆとりを持って入る大きさで、ちょうど良い感じです。何より生地がしっかりしているのがいいなと思いました。
そして驚いたのが、このバッグは専門の業者さんに発注して作ったのではなくて、子規庵の管理運営などをサポートしているボランティアの方が自ら生地を縫って作っているんだそうです。
この糸瓜のイラストもボランティアさんが描いた絵を取り込んで、それを直接プリントしようとしたら上手くいかないので、別布にプリントして縫い付けたというような手作りならではの苦心もされているそうです。
ただやっぱり手作りだけに、人気があっても製作が追いつかないことがあって、入荷してもすぐ売れて品切れになってしまうということも時々あるそうです。なのでもし子規庵に立ち寄られてこのバッグを気に入ったら、迷わず買ったほうがいいと思いますよ。
他にもガラスの一輪挿しが人気で、それもボランティアさんでガラス細工が得意な方が手作りされているのだという話も聞きました。そんな風にいろいろなアイデアを出されて、訪れる子規ファンが楽しめる場所にしていらっしゃるのだなあと感心いたしましたよ。
もうかれこれ3年くらい子規庵を訪ねていないので、武道館へ行く前に久々に遊びに行ってみようかなと思ったりして。子規庵はJR鴬谷駅から徒歩5分くらいのところにあるので、気になった方は是非お立ち寄り下さい。