昨日今日と長めのウォーキングをしてみました。本当は以前のようにジョギングを復活させたいところなのですが、自分でも愕然とするくらいに体力が低下しているのと体重が増加しているので、急激に負担をかけないようにという妥協策です。
ジョギングする時はiPodをアームバンドで腕につけて音楽を聴きながら走ります。ここ2年ほどはサカナクションのアルバム「sakanaction」をiPodから流しております。飽きたら違うのに変えようと思いながら、全く飽きないのでそのままです。
さて。そういうことなのですが、昨日歩いてみて、やっぱり走るペースで聴き続けてきたから何か違和感があるような気がして、今日は気分を変えるために音楽を変えてみました。
選んだのはここ数ヶ月お気に入りバンドの上位に食い込んできた「UNCHAIN」のアルバム「Love & Groove Delivery」です。これはカバー曲を集めたアルバムでシリーズVol.3まで発表されているので全部まとめてプレイリストに入れております。
このUNCHAINというバンドを知ったのは2、3年くらい前のこと。わたくしBjörkというアイスランドの歌手のHyperballadという曲が好きなのですが、それを聴きたくYouTubeを検索していたら、たまたま彼らがカバーしているものを発見し、その完成度の高さに一発でやられたのが始まりです。
じゃあ、それを貼ってみましょうね。
それでこのバンドは他にどんな音楽をやっているのか気になり、そのHyperballad収録のアルバムを見つけられなかったので、なんとなく入手しやすかった3rdアルバムの「Hello, Young Souls!!」を購入しました。
ところが、買って一度聴いてみたものの、数曲はいいなと思うものもあったのですが、全体としてはあまりピンときませんでした。それでCD棚の隅でずっと眠らせてしまうことになったのです。
そんなCDを買った事すら忘れてしまうほどの今年春。またしてもYouTubeにて、いろいろ芋づる式に聴いていた時にふと、椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」という曲の動画の横のおすすめに、UNCHAINのカバーした「丸の内サディスティック」が候補表示されているではないですか。
あ、あのHyperballadのカバーをやってたバンドじゃないか!とすぐに気づき再生しました。これですよ、これ。これがとんでもなく傑作でした。
丁度、前述の「Love & Groove Delivery」シリーズの第3弾が出たばかりの頃だったので、彼らのカバー曲がたくさんYouTubeにアップされていて、そのまま次々に聴き始めたのですが、どれもこれも凄いものばかりでした。
ちゃんと自分たちで原曲を消化して、自分たちの味付けをして、原曲の良さを引き出しています。こういうのがカバーなんだよなあとしみじみ思いました。プロのアーティストであっても、カバーという名のカラオケに留まっているものもありますからね…。
それで、UNCHAINに再び引き寄せられ、棚に眠っていた「Hello, Young Souls!!」を久々に聴いてみると、何が起こったのだろうと思ってしまうほど、すんなりと体に染み込んでいくように馴染んで、それからヘヴィローテーションとなりましたよ。
6月に出たニューアルバムは、デビュー10周年ということで、今度は自分たちの過去の楽曲をカバーする、すなわちリメイク作を集めたベストアルバムでした。まだ過去のアルバムを全部聴くところまではいけてないのですが、かなり、大幅に、手を加えているそうです。アレンジのみならず歌詞を書き換えたり、それによってタイトルまで変えたりとか。
初期は英語詞をスピード感あるギターロックに乗せて歌う感じだったものが、より意味を伝えやすくと日本語詞を歌うようになり、どんどんと変化する様子が昔からのファンには迷走しているようにも思われたり、ということもあったようですが、貪欲に新しいものを取り込む為に果敢に挑戦し続けていたんだなあということが、新しいアルバム「10fold」を聴いていると伝わってきます。
カバーばっかり紹介するのもなんですので、その「10fold」に収録されているリメイクではない新曲「Come Back To Me」も貼っておきましょう。あーっ、このグルーヴ感、気持ちいいなあ。
いかんいかん、ウォーキングのお供の音楽の話でえらく熱が入ってしまいました。だって、やっぱりこういう音楽に真摯なバンドはもっと評価されないといかんですよ、って思うんですよね。10年の一区切りを付けて再出発するUNCHAINからしばらく目が離せないわたくしでありました。やっぱりライブ観に行こ。