週が明けて、長かった出張と週末のイベントでおもちゃ箱をひっくり返した以上の散らかり方だった生活が、やっと落ち着きを見せました。体にだるさは残しつつも、軌道修正させるための残務処理を徐々にスピード上げながら片付けております。
今日中に手続きせねばならない振込の為に銀行へ滑り込んで、出たついでに少し足を延ばして、休憩がてら湊町のギャラリー・リブアートさんへ立ち寄りました。体調が優れなくて初日に行きそびれたグループ展「case8」を観る為です。
これは丁度一ヶ月前に、旧友と再会した飲み会での待ち合わせの際、偶然通りがかった画家の早崎さんからフライヤーを頂いたという時の、その展覧会なのであります。
その早崎さんが中心となって、それぞれが単独でも展覧会が開けるくらいの腕の持ち主ばかりに声をかけて企画したという今回のグループ展。確かに見応えがある作品が揃っていました。
作品の写真を撮るのは気が進まなかったので紹介はできませんが、次のような方々の作品が所狭しとオーラを放っておりました。
- 海野貴彦さん(オブジェ)
- 杉浦史典さん(顔の長い人形)
- タカスカナツミさん(つぶやきと雑貨を組み合わせる作品)
- 西山毅[ツヨニー]さん(オブジェ)
- 早崎雅巳さん(裸の女性を描いた絵画)
- 三又尚美さん(ダンボール彫刻)
- 山内知江子さん(アニメーションで屏風絵)
- 山野薫さん(コラージュ)
8人の作家さんの作品は、どれも個性的で興味深かったのですが、今回特に印象に残ったのは、タカスカナツミさんと三又尚美さんの作品でした。
タカスカさんの作品は日常の単なるつぶやきを切り取って、雑貨などを駆使して具体化させるというものなのですが、その視点のユーモラスなところが、それも大笑いでなくクスッと笑わせるくらいの力加減が、とても良かったと思いました。これは是非実物を観て頂きたいですね。
三又尚美さんの作品のほうは、遠目から見ると粘土のような材質に思えるけれど実はダンボールで作っているという作品でした。女性の顔であったり、それが互いに絡まりあったり、という不思議な構図のものが6体並んで壁に展示されていました。ダンボールなんて乾いた紙でしかないはずなのに、どことなく生々しくて憂いを孕んでいるように見えてくるのがとても不思議に思いました。
こんな風に、全く知らない作家さんの作品が急に気になり始めるというのが、こういうグループ展の面白さですね。まるでロックフェスのようです。もちろんお誘い下さった早崎さんの作品群もエロス炸裂で安心して楽しめましたが。
会期は明日8/25までですので、お近くの方は是非足を運んでみて下さい。気に入る作品と8分の1から8分の8の確率で出会えると思います。