それで、肝心のポルポイチロク初代店長探しはどうなったかって? それは予想通り空振りに終わりました。ポルポの店長らしきお兄さん曰く、今日はポルポにはいらっしゃらないということです。っていうか、その内容で1日分の記事を書くんだ…。
では今はどちらのお店にいらっしゃるのかというと、お店勤務ではなくて、本部にて何店舗かの統括のような立場でいらっしゃるのだそうです。聞けばポルポ3店舗以外にも豚肉だったり地鶏だったりと食材に特徴がある居酒屋やランチのお店など様々な形態で10店舗くらい運営されている会社なんだそうですよ。最近では様々な海老料理で飲める海老バルも近くにオープンしたのだとか。
だから要するに、この4年のうちに会社の中でより上の立場へと出世なさったわけなんですね。よく考えるとわたくし異動や栄転とは縁のないところでしか働いたことがなかったので、全くそういう発想が出てこなかったのです。
それもあるしもう一つ、4年前に飲んだ時にポルポイチロク初代店長さんから直接聞いた話で、奥様のご実家がある倉敷に移住して、岡山市内の系列店で働きはじめて、倉敷に店を出すことになったので物件選びから自分で手がけてオープンさせたのがポルポイチロクなのだそうです。それが頭にあったからこの店を離れるわけがないと勝手にわたくし思い込んでいましたね。
そのオープンについては今回ポルポ店長らしきお兄さんからも話を聞けました。とある土曜日にポルポイチロク初代店長さんは休暇を取ったのだそうです。飲食業なので土曜日の夜といえば書き入れ時。そんな時に休みを取るなんて…と周囲は不思議に思ったのですが、その休暇で何をしたかというと、倉敷の夜の街を飲み歩いたんだそうです。
しかし要するにそれはリサーチ。倉敷にも週末の夜はこんなにたくさんの人が出てきている。こんなにお酒を飲んで楽しんでいる人がいる。ならばこの街にお店を出してもきっと成功させられる。と、そういうことを自分の目で確かめるための休暇だったんだそうです。そして、倉敷に出店を!と直訴して、ほぼ全てを任される形で実現させたのだそう。
だからすごい熱意を持ってるし、努力もすごいし、人を惹きつけるんですよねー。そんな人だからやっぱり現場が大好きで、上の立場になってもヘルプ頼んだら喜んで厨房入ったりしてくれるし、そういう時は生き生きされてますよ、というような話も聞いたりして。
あー、やっぱり只者じゃなかったんだなあ、4年前にふらっと立ち寄ったのは、その只者じゃなさを無意識に感じ取って引き当ててしまったんだろうなあ、などと心にストンと納得する感覚を得たのでした。
もうすっかり酔いも覚めての後日談として、冷静な頭で思い出しながらこれを書いていて、実は自分にドン引きもしていたわけなんですよ。別に友達でも知り合いでもない、たまたま入ったバルの店長さん。美味しく飲めて居心地良くて話も弾んだけれど、その話の続きがしたい訳でもないしそもそも何の話をしたかも特に覚えていない。そんなのに、その店長さんがいる店を探して3軒もハシゴ酒をする。その行動力というか執念というか、平たく言えば「まるでストーカーですね(にっこり)」と自分に吐き捨てたいくらいのキモさ。
いや、ただ、あの初代店長さんが造り出すお店の空気がもう一回味わいたかっただけなんですってば。それにやっぱり、あの初代店長さんが居るからわざわざ来るお客さんも沢山いらっしゃるそうですし。お店を経営するにおいてそういう要素ってすごく貴重なことじゃないですか(と、わたくしは何に対して言い訳をしているのだろう)。
長々と書き続けてきましたが結局言いたいことは。
- 岡山で一人飲みするならポルポとポルポ2おすすめ。
- 倉敷で一人飲みするならポルポイチロクおすすめ。
- 二人以上飲みするにもおすすめ。
- わたくしの只者じゃない人アンテナの感知能力は今もなお良好。
- ポルポイチロク初代店長が松山にお店を出してくれたら入り浸る。
以上のような感じでございます。
とか言ってるうちに本業の出張も間も無く終了。長いようで短かったなー。