生まれて初めての日比谷野音でのライブもやっぱりフラカン!忘れられない思い出になった雨の中の特別な選曲

今回の東京行きの最大の目的は、日比谷野外大音楽堂でのフラワーカンパニーズライブでした。最大の目的と言いつつ、行くべきかやめるべきか寸前まで迷っていました。前売券も販売終了ギリギリまで購入を迷って、飛行機に乗ってからも地下鉄に乗ってからもまだ迷っていました。

なぜそんなに踏ん切りがつかなかったかと言うと、久々の長期出張を控えている時期だということですね。旅疲れを残したままハードな出張となることに体がついていけるか自信がありませんでした。

さらに公演2週間前の大阪でのイベントの日に、フラカンのボーカリスト鈴木圭介氏はインフルエンザにかかってしまい、出演辞退されたのです。それを聞いてから後でも、東京近郊ではまだインフルエンザの流行がみられるという話を耳にしたので、予防接種はしているとはいえ出張前にそういう地域に出かけるのは避けるべきではないかという懸念もありました。

でもそんな低確率の心配ごとで楽しみを手放すのは止めようぜと思い切ってチケットを購入したものの、ものすごく大事なことが頭からすっかり抜け落ちていました。

日比谷野音、だから野外公演なんですよ。当たり前なのですが。

真夏でも真冬でもない、過ごしやすい気候の時期ではありますが、過去の野音公演では大寒波がやってきた年もあったそうですし、何よりフラカンは雨男ならぬ雨バンドという有難くない異名を持つのでした。

大雨の中のライブで体が冷え切って風邪ひいたら洒落にならんな。

それが気になって、毎日天気予報をチェックしていたのですが、週間天気予報では毎日、雨になったり晴れに変わったりと全く煮え切らないような感じでした。そしてライブ当日も一旦は晴れの予報だったのに、午後からの降水確率は100%に変わりました。

そのくせ、降らないだろうと高を括り、降れば帰ればいいなんて甘くみて、雨対策は全くせずに入場列に並んでいたのです。そして開場して間も無く、雨がポツリポツリと降り始めるという最悪のシナリオに。

その時丁度、地元のフラカン友の会の飲み仲間が、これから野音に向かうと連絡をくれて、途中のコンビニで安いレインコートがあれば買ってきてあげるよと言ってくれたので厚意に甘えさせてもらいました。それがなかったらきっと一曲も聴くことなく帰っていたと思います。

無事に雨除けのポンチョが手に入って、コートの上からすっぽり被って、開演前に雨も小降りになり、一曲目は真冬の盆踊りからスタート。普段のライブではラストやアンコールにもってくるこの曲からスタートというのは、何か特別なことが起こりそうな気がして、ようやくワクワクしてきました。

Mr. LOVE DOG、夜空の太陽、日々のあぶく、と最近あまり生で聴けてなかったなという印象の好きな曲達を次々にやってくれて、雨の中自分は何やってんだろう?というような感覚が吹っ飛び、雨なんてどうでもいい!とにかく楽しめ!いけるとこまで行け!という気持ちが心の中に勢いよく噴出しました。

そして個人的にこの日のハイライトだと思った曲が「靴下」。これをやってくれるとは思いもしませんでした。20年前の曲で、デビューして数年の少し売れていた時期にリリースされたシングルなのですが、本人達の期待に反してあまり売れず、人気に陰りが出てきた苦い思い出もある曲ですね。でも今のフラカンが歌うと説得力があるというか、20年経ってやっと時代が追いついたのだというような感慨がありました。

新曲も未発表曲も演奏してくれ、いつものツアーとは違う雰囲気の、まさにスペシャルなライブだったと思います。土砂降りの中でも観られて良かった、断念しなくて良かった、生きてて良かった、心からそう思いました。

さあ、ものすごい元気をもらったので、出張も気合い入れて乗り切りますよ!

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