いい天気の祝日でありながら多少は仕事を片付けなければならんな、と朝から事務所でごぞごぞやっておりました。目の前の雑用を片付けて、態勢が整ったら、まとまった仕事のどれかひとつに手を付けよう、と思っていたのですが。
保険関連の仕事をしている友人が、仕事で必要がありそうなら相談に乗ってあげるからウチの会社へ一度おいでよ。土日は休みだけど祝日は開けているから、と言っていたのをふと思い出して、あれこれを瞬時に算段して、一路友人の現在の勤務地、八幡浜へ行くことにしました。ピンときた時のこの瞬発力とフットワークの軽さは自分でも別人の能力のように思えます。
昼前に思いついて1時間後には車の手配もして出発準備完了。いざ南西へと走ります。八幡浜へは松山から、大洲まで高速道路利用で約1時間10分程度。双海の海岸線回りでも1時間30分程度だとカーナビが教えてくれるのですが、今回は6時間で車を返却コースにしたので、高速道を使うことにしました。
ちょっと遅い昼食になってしまいますが、せっかく八幡浜へ行くのだからと、名物の八幡浜ちゃんぽんを食べることにしました。
ちゃんぽんと言えば長崎が有名ですが、八幡浜も古くから四国の西の玄関口と言われる港町で海上交易が盛んだったことから、同じように中国の食文化をベースに発展していき独自の麺料理「ちゃんぽん」が根付いたのだそうです。
八幡浜は人口4万人ほどの市ですが、ちゃんぽんがメニューにある飲食店が50軒以上もあるのだそうです。それだけあると、どこのお店へ行けばいいのかわからなくなりますが、以前行ったことがあり、尚且つおおよその人がイチオシする「ちゃんぽん亭イーグル」へ。
あっさり目のスープに、炒めた野菜や肉が乗っている中太麺。優しい味で食べやすいという印象でした。満足。
満足、なんですが、他のテーブルに目をやるとですね、殆どの方がちゃんぽんと一緒に焼き飯を食べているんですよ。見れば見るほどこちらも美味しそう。なので追加注文しました。
画像の色がちょっと変なのは、日光の当たり具合で上手く撮れなかったからなのですが(撮るより早く食べたいし)、それでもちょっと普通の焼き飯より色が濃くて、どろソースふんだんに使用、という想像をしてしまうかもしれません。けれどそうではなくて、何かちょっと独特な、少し甘さを感じるような旨味のある味でして、軽くたいらげられました。
さて、腹一杯になったところで、友人を訪ねて小一時間ほどあれこれ指南を頂きました。これはこれ、将来のことも見据えながら納得のいく助言には乗っかっていこうと思いますが。
それとは別の助言で、港の傍に「八幡浜みなっと」という道の駅のような施設が出来ているから寄ってみるといいよ、とのことで、足を延ばしてみました。
道の駅ではおなじみの、その土地の特産品を販売するお店、ここでは「アゴラマルシェ」という名前がつけられていましたが、こちらはけっこう売場が大きくて品揃えが豊富な印象がありました。また、漁業の町・八幡浜らしくお魚が主体の直売店「どーや市場」も目玉のひとつですね。見て歩くだけでも楽しめます。
しかしなんといっても揚げたてが食べられるイートインコーナーが最高。八幡浜と言えばじゃこ天ですよね。一枚100円なんて安い!熱々すぎて写真撮ったら湯気でレンズが曇りました。
少し冷ましてもう一度。プリっとして魚の旨味も感じられて、ここにビールがないのがおかしいと悩ましくなる逸品です。あっても車の運転があるので飲めませんけど。
それから最近じゃこ天とともにプッシュされているじゃこカツも食べてしまいましたよ。乱暴な言い方をすれば「魚版メンチカツ」ですけれど、なんかちょっと、これまで食べたじゃこカツとは違って、サクッとしてジューシーな感じが非常に美味しく思えたのでした。何か独自の工夫があるような気がしてなりません。
そんな感じで、将来のための相談に行ったのか、食い道楽珍道中のために行ったのかよくわからない感じになりましたが、意外と楽しかったので松山の皆様は是非八幡浜へも気軽に遊びに行ってみてくださいな。