はぁ、おらは幸せもんだぁ。こげなうまい飯ば食べさせてもらえるなんて、ほんに有難てぇずらよ。んだんだ、でーれー美味しかばってん。って何処の言葉やねんお前誰やねん。
誰やねんと言われても、ひとり合同会社の代表社員という肩書きを持つ実質中年フリーターですが。そんなわたくしにも請け負う仕事の都合で、時にオイシイ思いをすることもございましてですね。
得意先社長の取引先である会社の社長さんが、お仕事のお手伝いを致しましょうとはるばるお越しくださったのです、本日は。そして、仕事の後に折角だからお食事御一緒しましょうという話になりまして。えー、この場合、ここはウチがいやいやウチが、という伝票の戦いをどちらが制しても、「すみませんいつもご馳走になってしまって」と負けることになるのでした弊社の場合。
まあそんな裏事情はさておいて、こちらへ来て初の、ご当地グルメへ連れ出される巻となった今宵。取引先の社長さんがウキウキで、このところ年に一度は食べに行くお気に入りのお店へ案内しましょうとおっしゃるので、何の料理だろうと期待しながら車に乗せていただくと、うなぎ屋さんだということで。無粋なことは呑み込んで腹の中へしまい(リンク貼らんけど土用の丑の日の記事参照)、美味しく頂くことにしましたよ。
連れてって下さったお店は、石橋という鰻屋さん。後で検索したら「石橋うなぎ店」「石橋うなぎ屋」「うなぎの石橋」といろんな表記でヒットしたんですが、どれが正しいのでしょう。それはともかく、佇まいは古民家であるお店ののれんをくぐりました。外観の写真も撮っておけばよかったな。
予約を入れて下さろうとしていたのですが、タイミング悪く叶わない時間だったので、取引先専務が先発隊で順番待ちをして下さることに。そのお陰で自分たちは15分くらい待ちで席に通してもらえました。混雑ぶりから地元でもかなりの有名店なんだということが伺えます。
席に着いて、ビールを注文してしばし歓談。そこからの待ち時間もまあちょっと長いかなとは思いましたが、期待を膨らませる間としては丁度良いくらいかもしれません。なんでも注文が入ってから一本一本さばいて手焼きしていくということらしいので。
でも、ビール以外の食事をいつの間に注文したんだろう?順番待ちの間に頼んで下さったのかな?まあ、うな重でもうな丼でも、うなぎなら何だって有難く頂きますが。
と、2本目の瓶ビールが届けられたその後に
お待たせしましたとやってきたのは、うなぎの一本焼き定食!
こちらのお店、おつまみ的な一品料理以外は、このメニューしかないのだそうで。贅沢にも一人一本のうなぎをパリッと焼いてお皿に盛り、骨せんべいを添え、ご飯と肝吸いと糠漬けも付けて下さっております。なんかやっぱり接待の席で料理をバシャバシャ撮るのもあれなので、コソッと撮った写りの悪い写真でごめんなさい。
それから、みんながその一本焼きの大きさに驚き、「わあ、お皿からはみ出ちゃってる!」「すごいな、はみ出るほどのうなぎ」と言うので、わたくしの脳内では全然関係ないけど寿司くん第二十八話「感性」でバンドマンが歌うあの曲「はるみちゃん はみでちゃう」が食事中ずっと鳴り響いていました。
ほんと、うなぎ屋さんと全然関係ないのにごめんなさい。
そして何よりも、うなぎ食った自慢を聞かされている皆様ごめんなさい。
お店の中には、様々な有名人のサイン色紙も飾られていたりして、例えば先日亡くなった永六輔さんのものや、大木凡人さん、ミッツマングローブさん、左とん平さん等の色紙を発見することができました。そして中でもこの人の色紙には思わずズームでシャッターを切ってしまいました。
さかなクンさん。さすがにうなぎの絵がお上手で。
全然グルメレポートになっていないところが当blogらしいですね。でも本当に美味しかったです。静岡でも関東流の蒸してから焼くうなぎが多い中、こちらの石橋さんのは蒸さずに焼いてカリッとした歯触りと香ばしさが味わえました。濃いめの味付けのタレも食欲をそそりました。もちろんご飯大盛りも完食!ごちそうさまでした。いつかまた再訪できるくらいに稼ぎたいものです。