幼稚園男児にモテた。それだけがただ俺様の心をヒーローのように逞しくするんだ

今日は朝からちょっと嬉しいことがありました。ホテルでの朝食バイキング会場にて、混雑していたので隅っこの方の席に座ると、そのすぐ後に、おばあちゃんと孫2人が、わたくしの隣の横並び空席3席にやってきたのです。

お孫さんは未就学児くらいの兄と妹でしたが、おばあちゃんが3人分の席を確保して「あんたたち、どこに座りたい?」と聞いたわけです。そうしたら、まず女の子が、窓に近い方の席に近づいて、ここがいいというわけですよ。

そうしたら、お兄ちゃんらしく妹の希望を優先すべきとでも思ったのか男児は、おばあちゃんを真ん中に挟んで妹と反対側、即ちわたくしの隣の椅子に座ろうとするのですね。

そしてその小柄な体を大人用の椅子によじ登らせながら、自然な感じに、しかし聞こえよがしに、お兄ちゃんはこんなことを言ったのです。

「じゃあ僕は、かっこいいお兄さんの横に座る〜」

とても大事なことなのでもう一度。

「じゃあ僕は、かっこいいお兄さんの横に座る〜」

やりました!!園児から高い評価を得られましたよ!!

もはや園児くらいしか、かっこいいお兄さんなんて言ってくれる人はいませんよ!おじさんではなくてお兄さんなんですよ!

聞こえてないようなふりをして黙って朝食を食べながら、内心ウハウハでテンション上がってしまいました。そのうち、妹のほうがスプーンを落として、おばあちゃんが替わりを取りに席を立ち、その間にお兄ちゃんも割り箸を落としてしまって、取りに行って。でも彼は割り箸を上手に割る方法を理解していないのですよ。

「そうやって持ったまま、こっちとこっちへ引っ張るんだよ」と教えてあげると、「おおぅ、できたー!」って感動して。そして照れながら焼きそばとかウィンナーとかをつまみながら、不意にこちらを向いて、「ねえねえ、浜松まつりって知ってる?」と言ってくるのですよ。

「うん、知ってるよ」と答えると、「見に行った?」と問われ、「見たよ〜」と答えたのですが、そこでおばあちゃんに「黙って食べなさい」と怒られたのでそれ以後は黙ってしまい。でもまるでナンパでもされたかのようでした。

自分もかつては幼稚園男児だったわけですが、その頃にどんな大人をかっこいいお兄さんだと思ったりしていたか、その記憶を思い出してみようと思ったのですがさっぱりでした。多分テレビの戦隊ものとかのヒーローだと思うのですが、でもどちらかと言うと今の自分は赤レンジャーや青レンジャーではなくて、カレー好きなデブの黄レンジャーに近いのではないかと思いますが。

まあでも、仕事場でも、ヒゲの面積やレジ打ちの速さといった妙なところで男児の関心を集めているようですので、ほんと彼らの思考回路ってのが、通った道でありながらよくわかりません。でもそんなポイントで男児のヒーローになれるなら、それはそれで幸せだなと思ったりもしています。

今日はメインに書くつもりだったことに触れる前に、前振りだけで話が終わりましたがこどもの日に免じてお許しくださいませ。

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