アルバイト募集業務については、なんとかひと段落つけることが出来ました。お断りせねばならない方々のほうが多いわけですから、心苦しい限りです。そしてお願いする方々の方にも、どうか病気や怪我なども無く、最後まで快調に働いていただければと願っておりますよ。ほんとに。

で、今日は頭も切り替えて休日を満喫しました。高松へ行きましたよ。目的地はサンポートホールでのサカナクションライヴ！

２日前に松山市民会館でライヴがあったばかりで、しかも松山初公演だったらしいのですが、残念ながらそれには参戦しておりません。いや、行くつもりも少しあったんですが、当初は奥田民生ひとり股旅と広島２連チャンを目論んでいたのがチケット争奪戦に敗退し、保険のつもりで申し込んだ高松のが取れてしまったので、松山のはもういいかーとなってしまったのです。まあ丁度、4日の金曜日は仕事のリミットが重なっていて残業になったので丁度良かったんです。負け惜しみです。

しかしサンポート高松大ホール。ヴォーカル山口氏も話していましたが、非常に音響が良いホールです。２年前のツアーもここで観ましたが、その時も良い音に圧倒されたので、今回も楽しみでありました。松山市民会館も音響は良いんですけどね、県民文化会館よりはずっと。

それで、肝心の内容なのですが、これもうめっちゃくちゃ素晴らしかったです。アンコールの最後の最後で、メンバー紹介をしながらトークがあったのですが、本編はMC無しで畳み掛けるようにたくさんの曲を演奏して、あっという間の2時間半でした。なんと言うか、音楽で勝負する感がひしひしと伝わって潔い感じがしましたね。

いつものようにMacBook Proを前に５人が横並びスタイルであの曲を演奏して幕が開けたのは鳥肌が立ちました。オリジナル版が大好きだし、リミックスも良い感じの仕上がりだったので、最初から跳ねまくりです。

それからステージ上の照明を消して真っ暗闇で歌ったあの曲は、音質も少し粗っぽい感じに聞こえてそれが生々しく思えました。機材のパイロットランプくらいしか手元明かりが無いのに、よく弾けるなあと驚きましたね。

それからあの曲では着物姿の踊り子さんがステージに出てきて、PVさながらに舞っておりました。これは曲名伏せても判りますね。その後で和太鼓が出てきて、モッチと姐さん改めママが乱打したりするんですよね。何だこの妙な光景は、と思いながらも魅せる格好良さ。

彼らを知るきっかけになった泣ける程好きなあの曲ももちろん歌ってくれましたよ。前回も同じ演出があったと思うのですが、ステージから客席へ頭上やや低めにレーザーを照らし、その光の道筋をスクリーンにして雲海を照らし出す演出が、わたくしたまらなく好きです。そしてもうこの曲は、何か希望に向かって駆り立てられるような躍動するドラミングに血流がぶわわわーっとなって、ノリノリのように見えて泣きながら半狂乱です。

アンコールもDJブースみたいな感じで並んで、機材いじりまくりのあの曲を凝りまくった映像と共にやって、続いてこれも生命のように愛おしいあの曲をやって、お決まりの途中で楽器の生音にシフトチェンジするあの演出！あれ何回観ても好きです。

と、すみません、まだツアー途中なのでネタバレ防止で「あの曲」とばかり書いておりますがご容赦下さい。

そして最後まで喋らないのかと思っていたら、最後の最後は止まらないほど喋る山口氏でありました。直島やら豊島やら見て回ってきたというような話から、NF Recordsを立ち上げて新しい取り組みをしたいというような話になり、音楽を楽しむだけのフェスじゃない、例えばインスタレーションだったり他のジャンルのアートも楽しめるような融合した音楽イベントを自分たちでやっていきたい来年くらいには香川で、というようなスケールのデカい話もしていて、おおすげー、それやってやってマジで！と興奮してしまいました。

そういや、演奏中の背景に映し出されていたぐにょぐにょした映像も、オイルアートといって、色付きの油を混ぜて様々な模様を作り出すもので、それは実際にステージ横でアーティストが曲に合わせて作り出しているものを映しているのだということも話していましたよ。そういう風に、既に色々なアートを音楽に取り入れるということは試みているのですが、それをさらに多角的に作り上げるフェスなんて、すごいだろうなあと期待してしまいます。

というか、この人達の音楽そして芸術に対する、自分たちが吸収したものを昇華して還元しようという姿勢はすごいですね。それを実際にやってしまう為にどういうことから手がければ良いかも真剣に考えているし。まったくもう、オレっち何やってるんだろう感ズッシリ。

帰りの車の中、行きのノリノリで聴く感じとはちょっと違う、何かいろいろ考えさせられる感じに聞こえてくるサカナクションを聞きながら安全運転で帰りました。負けちゃいられません。成果は負けてるけど心意気くらいはね。

サカナクションの皆さん、素晴らしい高松の夜をありがとう！