絵のモデルになるなんて恥ずかしいなあと照れながら10分で肖像画を描いて頂いた

今日は来年の2月に開催する「第二の皮膚」三津ヴァージョンの会場下見や打ち合わせのため、久々に三津を訪れました。そうなんです、改訂版の再演をやるのです。出張行って残務処理やって、いつ準備するの?って感じなのですが。

まだ主催側からの情報が解禁になっていないと思うので日時場所などの詳細は避けておきます。しかし三津の町を歩くのっていつ以来だろう。三津浜キャバレーの手伝いをして以来かなあ。

それで、今日は一緒に打ち合わせに参加した神山さんと堀内さんにくっついて、あちこち立ち寄ったのですが、その中でミツハマルという初めての場所へ行きました。そこには以前からいろいろとお世話になっている画家の早崎雅巳さんがいらっしゃいました。神山さんが早崎さんに渡すものがあるということで、今日ここに早崎さんが来られるという話を聞いて足を延ばしたわけです。

それで、早崎さんは何をしにここへ来たのだろうと思っていると、「じゃあ君の絵を描かせてよ」と声をかけられまして。

は?絵?わたくしの?と意味がわからなかったのですが、よく聞くと10分で肖像画を描くためにこのミツハマルへ来ているのだとのことでした。

貰ったチラシが鞄の中でよれてしまって早崎画伯に怒られそうですが、こういう企画をやっているのだそうです。

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つまり、三津浜でお店を出すことを希望する方に安い賃料でテナントブースを貸し出す「三津浜チャレンジショップ」という制度があって、そのオープン前に多くの方に足を運んで親しんでもらおうという意図で「三津浜チャレンジショップ アートプログラム」という企画があるのだということです。

そこで、早崎さんが「Weaving The Calm 三津の肖像」と題して三津浜チャレンジショップで展覧会を開くことが決定しているのですが、そこで展示する作品はミツハマルにて10分で描き上げる肖像画の数々。モデルになる人は三津浜に住んでいる方や関わりのある方、そして三津浜に遊びに来る方などなど。なるほど、わたくしも三津浜に遊びに来た方ということで、モデルになる資格があるということなのですな。

絵のモデルになるなんてどうにも恥ずかしい感じもするのですが、まあ折角の機会ですし、なにしろ自分の中では早崎画伯は巨匠でありますから光栄なことと思い、勧められた席へと腰掛けました。

「はい、こっち見て」
「は、はい」
「よし、スキャン完了。もう目に焼き付けた」
「はぃ?」
「…」
「あ、もうそんなに描き進んでる」
「矢野くん意外と目が大きいなあ」
「あー、小さい頃はよく言われてました」
「そっかぁ(画用紙を連打)」
「(…ヒゲか)って、え?もう描けたの?」
「どうよ」

というような10分どころじゃないアッという間で、早崎さんの手によるわたくしの肖像画が完成しました。えー?これが自分の顔?ほんとに?と思って、その場で自撮り画像を撮って絵と見比べたりしましたが、ああ確かに似ているなあ、と。

自分の顔って髭を剃ったりするのに毎日見ているはずなんですが、いざ自分の顔を思い浮かべようとしても自分の記憶にはぼんやりとしか刻まれていなくて、こうして描いてもらった絵を見ると、人の目には自分の顔ってこんなふうに映っているんだなあと、思いがけない発見をしたような不思議な気分になりました。

そしてその流れで堀内さんと神山さんの肖像画も手際よく描かれ、出来上がった3人の絵を並べてみると、やっぱりそこは早崎さんの世界観が広がっていました。ああなんだか素敵な展覧会になりそうだなあ。

その作品は、なんとなく惜しいので今は写真に撮って載せたりせず、展覧会で飾られるのを待つことにします。

そしてこれを読んで、自分の肖像画を描いてもらいたいなあと思われた方は、まだモデルを募集されているそうなので、連絡してみるか、来週の12/12(土)にミツハマルを訪ねてみてください。空いていれば予約無しでも描いて頂けますよ。

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