思いがけず観覧出来た子規記念博物館の特別企画展「河東碧梧桐」

今日は久々に子規記念博物館を訪ねました。思いがけず現在開催中の特別企画展「河東碧梧桐〜子規門の革命児〜」の招待券を頂いたからです。

会期が今月一杯とのことでしたが、月末まで予定詰まり過ぎだったので急遽午前中に行くことにしました。それを逃すと時間が取れそうになかったので。

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松山育ちの方でしたら、おそらく正岡子規の名前とともに、河東碧梧桐の名前も学校の授業で耳にして、聞き覚えはあるかと思います。碧梧桐は正岡子規の友人であり門下である俳人です。

同じく子規の友人であり門下であった高浜虚子のほうが名が知られているような印象があり、俳句に詳しくなければちょっとマイナーな存在にも思える碧梧桐ですが、でも子規の没後に新聞「日本」の俳句欄選者を引き継いだり、新傾向俳句運動なるものを展開したりして、子規門下の双璧と言われるくらいの活躍を見せております。

ただ、その新傾向俳句というものが、旧来の五七五調を崩したり季題にとらわれなかったりというもので、伝統的なスタイルを重んじる向きからは反発を招いていたそうです。つまりそれによって、前述の高浜虚子とも後年は激しく対立していたのだとか。

というような、俳句に詳しいわけでもないのに聞きかじりの知識を披露するのはこれくらいにして。この特別展示は、主に著作物であったり肉筆の手紙だったりが中心でありました。なのですが、ちょっとした発見だったのは、この碧梧桐という人は書家としても優れた作品を残していて、こんな独特な字も書かれていたのだそうで。もちろん実物は撮影出来ませんのでチラシの掲載写真で。

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それから新傾向俳句を広める為に全国行脚をしたり、各地の文物や美術品の考察の為にあちこちへ出向いたりと旅好きな一面もあったのだそうです。意外と自由奔放な方だったようですね。何より、その新傾向俳句の作風自体がそういう感じ。

なんというか、子規がロックだとしたら碧梧桐ってプログレとかパンクとかまで追究しようとしてた感じなのかなあと思ったりしてですね。常に新しい物を取り入れて進化させていこうという姿勢は好感が持てると言うか、手本にしたいなあと思ったわけです。

そしてたぶん招待券を下さった方は、「あんたは虚子路線より碧梧桐路線を行くべき」と伝えたかったんだろうなあと、なんとなく気づいたのでありました。

会期終了が近いので、興味がある方は是非お急ぎ下さい。場所は子規記念博物館3階の特別展示室です。料金は400円で、2階からの常設展示室とは別料金になっていますが、常設展も一緒に見られるならセット割引(2割引)があります。ちなみに明日8/29だと、午前10時30分から学芸員さんによるギャラリートークもあるそうですよ。

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