今日は当初の算段では、昨日ほど忙しくないだろうから裏方事務作業のようなものを済ませておこうと思っていたのですが、予想を裏切られました。まあ、良い方向の裏切られ方なので、有難く思うことにしますが。で、そんな忙しさの中、得意先社長から、明日が出張最後の夜だから打ち上げ飲み会をするぞとお誘いを受けました。いやあ早くもそんな日になるんですね。
そして仕事が終わって、今日の夕飯は何を食べようかと考えた時にふと、だったら自由に動ける時間って今夜しか無いんだということに改めて気づきました。それならば昨日より距離を歩いてもいいから、折角の機会だし京都ならではの何かを…と思った時にパッとひらめいたのです。以前ネット上で見つけて非常に気になっていたお店が京都にあると。
早速店名で検索して場所を地図で確認すると、距離はあるけれども地下鉄に乗れば行けないことも無いと判り、すぐに支度をして出掛けました。ホテルから駅までの距離が結構あるので億劫に思っていましたが、いざ歩き始めるとこっちのもんです。
地下鉄烏丸線の丸太町駅で降りて、丸太町通を西へ堀川丸太町を目指して歩くと少し手前に目的のお店があります。見落としてしまわないかとキョロキョロしながら歩いていましたが、見落とさせてはくれないような派手で大きく目立つ看板があるのですぐわかりました。今日の晩ご飯はここ!「チャーミングチャーハン」です。
チャーミングチャーハンはチャーハン好きにはたまらないお店なのです。なぜかと言いますと、全てのメニューに、チャーハンが付けられるチャーハンセットが装備されているからです。そんなの中華料理屋さんでは割と普通のサービスじゃないの?と思われたかと思いますが、ちょっとこのメニューを見て下さい。
これ、間違いでも何でもなくて、「焼飯のチャーハン付き」というメニューが存在するんです。全てのメニューに、なのですから当然ですよね。そしてもちろん、これを食べる為にここ「チャーミングチャーハン」を訪れたのです。それでは迷うことなく店員さんにオーダーしてみましょう。
「焼飯のチャーハン付きを下さい」
店員さんは当たり前のこととしてオーダーを通して下さいました。メニューに書いてあるのだから当然ですよね。
そしてオーダーを厨房に通すと、傍らにそっと、紅ショウガの入った四角い容器と、小さなビンを置いていきました。
チャーミングペースト…?????
すぐに厨房から小気味良い中華鍋とお玉のぶつかる音が聞こえはじめ、しばし後に、店員さんがカウンター席にやってきました。
お待たせしました。焼飯と、チャーハンの、セットです。こちらスープです。
あ、そういうことです、ね。
もしかしたらメインのチャーハンはカレー焼飯とかエビ焼飯とかの変化球にすれば良かったのかもしれませんが、それでは意味が無いような気がしたのです。やはりここは、同じチャーハンが並ぶ焼飯のチャーハン付きでなければ。
でも結果から言いますと、先ほどのチャーミングペーストですよ、あれを片方にだけ混ぜ込んで交互に食べると味に変化がついて軽く平らげられましたよ。チャーミングペーストの中身はこんな感じですが、生姜の味が強く少し辛みのある調味料で、わたくしの好みには直球で来るスパイスでした。
何よりチャーハン自体がパラパラの炒め具合でとっても美味しいのです。最初、この店のことを知った時は、ちょっと冗談みたいで、申し訳ないけれど笑いのネタとしてやってるのかなと味にはあまり期待していなかったのです。しかしやっぱり真剣に美味しくないと(焼飯のチャーハン付きって即ち)2人前のチャーハンなんて食べられませんからね。もう一皿くらい(チャーハンセットではなく単品で)食べられそうな気がしました。
折角の京都なんだからもっと雅な和食でも食べればいいのに、と思われた方もいるかもしれませんが、京都って学生の街でもありますから、こういうのもある意味京都らしいと思うのですよ個人的には。
そして想像以上に楽しめたのでお店のオリジナルステッカーを買ってしまいました。ギターにでも貼ろうかな。