ストレス発散の意味合いでお酒を飲むのはやめよう!てなわけでこんばんは〜。なんかムシャクシャするので飲んでます。っておい!自分でやめよう言うたことぐらい守れや!ほんまやで!守れやおい!(パーン)お前のことや!こりゃまた失礼いたしました。また来週さいなら〜!さいなら〜!
今の前振りなんだったんでしょうね? えーと、今日はお金を節約するためビールをやめて缶チューハイです。氷結あまおう。果汁0.4%ですがいちご感たっぷり。スイーツとしては上出来です。
とまあ、缶チューハイにビールほどの味の差やこだわりや薀蓄を込めて記事を書くようなことはできないので、わざと酒カテゴリーからも外しておくのですが、注目したいのは「あまおう」のほう。言わずと知れた新進気鋭の苺の品種ですね。
最近よく名前を聞くようになったなあと感じる「あまおう」なのですが、実はこれ登録商標なんだそうでして、品種名としては福岡S6号というのだそうです。それで、この「あまおう」は権利の関係上、福岡県内でしか栽培することができないのだそうですよ。それによって、福岡県の特産物というブランド化にも成功しているのですね。
その辺のことを調べていたらヒットしたのですが、この農林水産知財専科というサイトの説明が興味深かったのでよければご覧ください。そうそう、とちおとめっていう品種の苺もありますよね。そちらは商標ではなく普通名称なんだそうで、誰が育成出荷してもOK。なのでとちおとめという品種が全国に広がり、出荷量も増えて認知度が高まるという戦略。福岡だけのブランド苺「あまおう」とは対照的ですね。
どちらの戦略がいいのか、というのは時代の流れによって変わるんだと思います。一長一短というか諸刃の剣というか。ただまあ、わたくしなんかは、とちおとめに肉薄する勢いであまおうが台頭って空気が、TwitterとかFacebookとか流行りだして全てをオープンにするゆるいSNSから、LINEのようにクローズドな繋がりの中でのコミュニケーションに揺り返している感じになんとなく重なっちゃうなあと考えたりするのでした。多分今の時流は、囲い込んじゃった方が有利に動くんだろうなあ。
そういえば、あまおうのような戦略の果物が身近なところにもありました。紅まどんなというみかん。徐々に知名度も上がってきて、今年は東京の果物屋さんで1個800円の値が付いているなんて話も聞きましたが、あれも愛媛県内でしか栽培出荷が許されていない、登録商標ブランドみかんなのですよ。
ちなみに紅まどんなの品種名は愛媛果試28号略して愛果28号なのだそうです。実は紅まどんなとしては糖度や酸の基準に満たない(けどそれなりに美味い)という製品は愛果28号という名前で販売されていることがあります。ブランド料が無いだけ少しお手頃価格になっていたりするので、店頭で愛果28号を見かけたらそれなんちゃって紅まどんなですのでお買い求め下さいませ。
で、話はあまおうに戻りますが、あまおうという名前の由来ってご存知ですか?
わたくしてっきり甘い苺の王様で「甘王」かなと思っていたのですが、調べてみると驚愕の事実が!
- あまい
- まるい
- おおきい
- うまい
甘王という意味も込められているそうですが、公式には頭文字を取って繋いでたんですね。これは知りませんでした。
苺って特に品種改良が盛んで、より甘く美味しい製品を追求するため、流行り廃りもかなり激しいのだそうです。わたくしの記憶では苺といえば「女峰」と「とよのか」の二大政党制だったはずなのですが、今やそのどちらもが新品種に押されて流通量は激減しているそうです。そういえばどちらも近頃あまり見かけませんな。これもうほんと、研究生だ総選挙だで大変なアイドル業界くらい大変な世界ですよね。
独り身のおっさんにはなかなか苺を買って食べる機会はないんですけど、今度また食べて応援したいと思います。応援ってどっちを? あまおう?とちおとめ? 推しメン悩むなあ。