農家さんの助っ人現る。倍速で収穫しながら専門用語ばかりの農業話を傍で耳にして他のことをあれこれ考える

昨日実家へ寄ると、「おや・ひなどっちにする?」と尋ねられました。冷凍ものですが香川名物の骨付鳥を買ったので食べていけよということでした。食べている時に「ちょっと早いけどクリスマスだから」と言われたのですが何か違うような…。美味しい「おや」ご馳走様でした。

クリスマスだからってクリスマスイヴだからって、特に関係なく通常運転な伊予柑山でありますが、わたくしが旅行中はずっと雨のせいで収穫作業ができない状態だったとは驚きましたね。冗談半分で言ってたのに本当にそうなったとは。そして昨日も終日曇りかと思いきや11時前に雨が降り出して作業中止となって、丸一日予定通りに作業ができたのは今日が久々のこと。月曜以来ですよ。

そんな感じで作業計画が大幅に遅れてしまっているので、今日は農家さんが知り合いの方を助っ人に呼んで、2名増員体制での収穫となりました。その助っ人の方々も農業をされていて、伊予柑ではなく今をときめく紅まどんなを栽培されているそうですが、まあとにかく慣れていらっしゃるので早い早い。今までにない急斜面での作業で、平衡感覚おかしくなって乗り物酔いしたようなわたくしですが、全体としてはおそらく2日分くらい進んだのではないかと思います。

その助っ人さんたちは若手の農家ご夫婦で、JAの就農支援を受けて農業を始めて数年という感じのような話でした。伊予柑農家さんとは作物についてや農地の管理運営の話などをされていましたが、傍で聞いていたわたくしには専門用語が多すぎてちんぷんかんぷんでした。

借りた農地はかなりの面積があるけれど、選果したりの作業スペースが無いから倉庫も借りたい。自分の土地なら倉庫くらい建てるのに。倉庫を建てると坪数やセメントで土間を固めたかどうかで固定資産税がかかるようになる、みたいなことを話されていたかなあ。

栽培が楽な作物、狙い目の作物とかなんとかの話もされていましたね。伊予柑でも苗木からだと8年から10年経たないと、採算がとれるような実のなり方にならないそうです。桃栗三年柿八年なんて言葉もありますけど、農業は本当に始めてからそれくらいは充分に実がつかなくて収益を上げられないのだそうですよ。設備投資もかなりの金額が要るそうですし。しっかりしたビニールハウスなんか500万くらいするとかなんとか。

運が良ければ、今年まで世話していたけど来年からは高齢なので辞める、という農家さんから引き続いて果樹ごと譲られるというケースもあるようで、そういう形ならば早く軌道に乗せられるそうですが、一から始めるとなると大変なようですね。

そういう話を聞きながら、自分の歳から始めても55歳頃にようやく軌道に乗るのかーまず体力が持たないな、とか考えてしまい、それからあれこれと会社の今後のことやら人生のことやら想像していくと、普段は軽快な音を立てる収穫用のハサミもなんだか重苦しい音に聞こえるのでありました。

クリスマスってぇことは今年も残りあと1週間。来年の展望をきちんと描いておかないと、こればっかりはサンタさんも贈ってくれんぞ。

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