昨日の「みさきまぐろきっぷ」の話の続きです。とか言って途中で区切る必要などあったであろうかと思えるくらいの分量な後半です。まぐろ三昧丼を頂いた後は、海沿いの「うらり産直センター」へ立ち寄ってみました。
ここはその名の通り、幾つかの水産業者さんがテナントに入っていて、産地直送の新鮮なまぐろを買えるところです。道の駅みたいな感じをイメージしていただければ雰囲気も分かるでしょうか。
産地直送のまぐろ、といっても遠洋漁業で捕るまぐろは、船上で冷凍されてしまうので、ここで購入出来るまぐろも殆どが冷凍ものです。ですが、近年の冷凍技術というのはすごい。鮮度も味もほぼ落とすことはありません。むしろ上手に解凍するコツを掴まないと、せっかくのまぐろを台無しにしてしまうかもしれませんね。
そのコツっていうのは、薄い食塩水を作ってしばらく漬けて、水気を拭き取ってから冷蔵庫で解凍…だったかな。詳しくはお店の方に尋ねて下さい。丁寧に教えてもらえます。わたくしが買ったお店では上手な解凍の説明書を下さいました。
ものすごく高級なホンマグロからお手軽なメバチマグロのぶつ切りまで、様々な種類のまぐろや海の幸がたくさん並んでいますので、どれをお土産に買って帰るか、店内をぶらぶら巡って思い悩んでくださいませ。なので、みさきまぐろきっぷで出かける際には保冷バッグを持参することをお勧めします!
買い物を楽しんだ後は、うらり産直センターのすぐ横から、三浦半島南端にある城ヶ島への渡船が出ていたので船に揺られて渡ってみることにしました。ちなみに渡船の時刻ですが、呼んだら来てくれる、だそうです。
城ヶ島についてはあまり調べもせずに行ってみたのですが、何というかやはり夏場じゃないと少々寂しい雰囲気でした。季節外れの海水浴場のような感じで、閉まっているお店も多く人通りも少なめでした。
でも城ヶ島灯台まで歩いて洗濯板みたいなゴリゴリの岩場を眺めて気分はリフレッシュしましたよ。
後で調べたところ北原白秋にゆかりの土地だったり、かつては砲台を備えた要塞の歴史を持っていたりと興味深い話も出てきたので、機会があればまた訪ねてみたいと思います。
さてさて、そんな寄り道をしつつ、もう一枚手元に残っている「みさきまぐろきっぷ」の施設利用券なのですが、当初は油壺地区にある京急油壺マリンパークという水族館へ行くつもりでした。だってコツメカワウソさんがいらっしゃるんですよ!
で、バスで油壺方面へ向かったのですが、もう日暮れどきも近くなってまして、せっかく入場するのにあまりゆっくりは見て回れないなということと、それなりに疲れたのでダラッとしたいという本音がちらりと。
そして友人とも意見が一致したので水族館ではなくホテル京急油壺観潮荘の「海の見える海洋泉 油壺の湯」に浸かることにしました。もう水族館でキャッキャウフフするより温泉でダラーンとする方がいいと思うおっさんなのです。
ここのお風呂、露天風呂は海水を沸かしたお風呂なので塩っぱいお湯なのですが、おかげでよく温まりました。設備がめちゃくちゃ整っている、湯船の種類がいっぱいある、という程ではありませんでしたが、眺めも良くて旅疲れを癒すには充分なお風呂でしたね。
元を取って遥かに余るみさきまぐろきっぷの復路分にて、バスと電車を乗り継いで湯冷めしないうちに仲木戸駅を目指して友人宅へ戻りました。で、わたくしの持参した保冷バッグには、うらりで買ったお手軽なメバチマグロのぶつ切りが入っておりました。なんと一袋500円ですよ。
それを使って夕食はねぎま鍋! 長ネギとまぐろを醤油ベースのだし汁で食べるシンプルな鍋です。写真撮るの忘れたけど美味しく頂きました。まぐろから出た旨味が溶け込んだ出し汁で作る締めの雑炊がまた格別です!
さらに袋の中からぶつ切り3つ分は別に取っておいて、タレを作って冷蔵庫で一晩寝かせて翌日のまぐろ漬け丼用に仕込んでおきました。500円のメバチマグロぶつ切りがこんなに美味しく化けるとは、なんて素晴らしいんでしょう。
みさきまぐろきっぷのお陰で、美味しく楽しい時間を過ごすことが出来ました。京急さんありがとうございます!